世界の車窓から
2007/10/01(Mon)
デカン高原(インド)
皆さんは今までどれだけ長い間鉄道に乗ったことがあるだろうか。もちろんここ日本にも多くの鉄道ファンが存在しているし、カシオペアで行く北海道への旅なんて粋な旅をしている人もいるだろう。そうでなくても各地を青春18切符で鉄道で廻っている若者も少なくないと思う。ただ、それほど鉄道に対して深い思い入れもない僕がここインドで乗ったこの鉄道は、東のチェンナイを出発し、実に26時間かけてインド最大の商業都市とも言われるムンバイに到着した。数々の魅力的な遺跡も残るインドの中央に広がるデカン高原を抜け、2泊3日、一度も降りることなく進む鉄道の旅、僕にとってはいままでしたことのない貴重な体験だった。チェンナイのチケットオフィスでたまたまキャンセルが出た少々高かったが2等のチケットで乗った、インドの列車の中ではグレードの高いエアコン車だったためか、本当にそれほど不快感は感じなかった。その後のインド内の移動が鉄道で容易にできることを実感するにはもってこいのインド初鉄道だったのだ。写真は乗って一晩明けた朝に走る列車の中から撮った日の出の写真、インドの列車はそれなりにスピードは出ているにもかかわらず乗降口が簡単に開けられる。自然の風を感じなかがら、こんな朝日を見ながら、そして広大なデカン高原を見ながら吸うタバコがまたうまいんだ。
Nikon F100, Nikon Ai AF Zoom Nikkor ED 18〜35mm F3.5〜4.5D(IF),Fujifilm VELVIA100F