そのままの君でいて、、、

 

〜 大切なお友達のお誕生日によせて 〜

 

 

「わたしどうしたらいい?どういうのが好き?」

君はいつも僕に聞く。そう聞く時の君の瞳(め)はとても真剣で、、、僕はその真剣で真っ直ぐな瞳(め)に少しドキっとする。

「別にそんな、、、。」

僕は言葉につまる。

”そのままでいいんだよ、、、。”

僕は心の中でその言葉をつぶやく。そして視線を遠くの空に向ける。

「でも、、、だって、、、。」

君は納得いかなそうに口をとがらせる。そして僕は、チラっとそんな君のしぐさを見てかわいいと思う。

 

少し怒って口をとがらせる君、、、たわいもないことではしゃいでいる君、、、大きな目に涙をいっぱいためて一生懸命我慢している君、、、その1つ1つが僕にはとっても大切なんだ、、、。

「だからさ、、、そのままでいいんだって、、、。」

僕は君の頭を”ポン”っと叩き、髪をくしゃくしゃっとする。

「またそうやってごまかす、、、。」

君が少しムキになって言い返す。でも、僕は知らん顔をする。

 

”そのままの君でいて、、、”

だってそれは本当のことなんだから。。。

 

2003.8.10 written by kanon