目覚め。。。
かかえきれないほどの荷物に囲まれて途方にくれている人の夢を見た。うつむいて、、、肩をおとし、力なく立ち尽くしている。
”いろんな出来事におわれて、いっぱいいっぱいになっているのかな?それとも心の中に悩み事をたくさんかかえこんでいるのかな?”
”困っているんだね、、、苦しんでいるんだね、、、。”
”僕に何かできないかな?なんとかしてあげたいな。”
”ほら!もしいろんな物事におわれているのなら、、、あせらずに自分のペースで一つ一つ小さな事から片付けていこう。もしいっぱい悩み事をかかえているのなら、、、言葉を綴るのもいい。声にするのでもいい。少しずつでもはきだしてみよう。”
”ほんの1センチでもいいから動き出してみよう!そしたら、、、荷物はいつのまにかなくなっているはずだよ!”
いつのまにか、、、僕はその人に声にならない言葉をかけていた。
その時、僕の胸がチクリと痛んだ。
”もしかして、、、あれは僕?”
そう思った瞬間、、、”はっ”と目が覚めた。心なしか胸にかすかな痛みが残っている気がした。でもどうしてだろう、、、不思議なほどいつもよりも目覚めがよかった。まるで何かがふっきれたように、、、。
”前向きな自分が弱気になっている僕の背中を押してくれたのかもしれないな、、、”
僕は大きく背伸びをして、、、そしてゆっくりと深呼吸をした。体のすみずみまで酸素がゆきわたり、細胞の1つ1つが目を覚まし始めたような感じがした。
”さぁて、やるか!”
僕は、、、両手で頬を軽くたたき、新しい1日のスタートを切った。
2000.4.6 Written.by Kanon