もし、金蝉が・・・?


「もし、金蝉が女だったら、どうなっていますか?」
と関係者の方々に聞いてみました。



「観世音菩薩」

「そんなの決まってるだろう。とっとと見合いさせられて、嫁に出されてるよ。あれだけの美人だから引く手あまただ。今だって十分過ぎるくらい美人なのに。あれで女だったら、どうなると思う?金髪、紫の瞳ってだけでも、貴重なのに。きっと滅多に城外に出してもらえなかっただろうな。俺の親類でもあるしな・・・。降嫁は難しいだろうから、上級神以上にしか嫁げないだろう。もしかしたら、天帝のヒヒじじいに差し出せって言われてたかもしれねえな。良かったな、男で」

「天蓬元帥」

「そうですね、男性で良かったと思います。女性でも間違いなく好きになっていましたが、自分の身分では結婚も申し込めませんしね。第一、こんなに頻繁に執務室に訪れることもできなかったと思いますよ。それ以前に、出会えなかったかもしれませんね。軍人の自分が高貴な女性の神においそれと近づけるわけないじゃないですか!」
*観世音のような責任者は別ですよ。

「孫悟空」

「え〜?わかんない。でもどっちでも好き。金蝉は金蝉だろ。俺の太陽だから!」

「捲簾大将」

「さあ?俺には関係ないけどさ。女性だったら出会うこともなかっただろうよ。どんなに美人でも見ることもできないより、見れた方が楽しいから、男の方がいいのかもしれないな。ま、男でも十分美人で目の保養だから、知り合えて良かったな。けど、男でも近づき過ぎると天蓬がうるさいからなあ、どっちも、どっちか。(笑)あいつ、実は嫉妬深いからな・・・」

「金蝉童子本人」

・・・。知らん。

「連翹」

「今と同じようにお仕えさせて頂きます。でも、女性であれば、着飾る楽しみはあったでしょうね。衣装もお美しいものをたくさん用意させて頂きましたでしょう。ほほほほほ。もちろん現在の金蝉さまに不服などございません。十分、お美しく、麗しく、お仕えできて幸せですわ。これからも、精神誠意をもって遣えさせて頂きます」



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