つぶやき (2012年3月-)  

Facebookに「ジャスミン革命」や「アラブの春」を期待したのが甘かった。この数ヶ月、Facebookでいくつか発信したが、原発問題や大阪市の橋下市長の憲法違反の行動などには海外の友人からの多少の反応はあったが国内の友人からの反応はほとんどなかった。 そのため、不定期ではあるが、Facebookではなく、自分のホームページでつぶやいていこうと思う。(2012/3/26)

6/26 原発反対の理由をまとめてみた。
 
ある人から原発反対の理由を聞かれたのでまとめてみた。一番の理由は原子力発電における核サイクルは弱者の犠牲の上に成り立っており、倫理的に受け入れられないシステムだということ。ドイツが、経済的または技術的判断からではなく、倫理的な判断から2022年までに同国の全原発を廃炉にすると決定したのは、さすが多くの著名な哲学者たちを輩出している国だと思った。

6月30日に下記の三つの記事へのリンクを追加しました。
1)[Toxic assets:nuclear reactors in the 21st century] Greenpeace April, 2012 (English)
http://www.greenpeace.org/international/Global/international/publications/nuclear/2012/Fukushima/ToxicAssets.pdf

2)原発 - 21世紀の不良債権  原子力への投資と東京電力福島第一原発事故 (Japanes)
http://www.greenpeace.org/japan/Global/japan/pdf/toxicassets_JPEs.pdf

3)Lessons to be learned: Fukushima , February 2012, Executive Summary (English)
The institutional failures in Japan are a warning to the rest of the world. Greenpeace International 日本の制度疲労は世界への警告 
http://www.greenpeace.org/international/en/publications/Campaign-reports/Nuclear-reports/Lessons-from-Fukushima/

[翻訳はここから]
世界中の原発を廃棄すべきだと思う理由を書いた。原発問題は世界のどこに住んでいる人にとっても同じだと思う。

①原子力発電は他者の犠牲に基づいたシステムである。原発問題は経済的または環境的問題ではなくすべての人類にとって倫理的な問題である。核サイクルの色々な段階で働く多くの人が放射線の犠牲になる。
- ウランの採掘時。(原発労働者の犠牲) (注-1
- ウランから原子炉の燃料を製造する時点。(原発労働者の犠牲)
- 保守作業時。原子炉運転には年一度は保守が必要。(原発労働者の犠牲)
- 放射性廃棄物の処理過程。(原発労働者の犠牲)。
- 炉心溶解のような重大事故がおきたときの収束処理時。(原発労働者の犠牲)
- 法律では原発は人口密集地帯には立てられず、人口密度の低い地域の人々が原発事故にあるリスクが高くなる。もし、炉心溶解のような重大事故が起きれば地方の人々は仕事を失い、地面に降ってきた核種にもよるが、長い期間または永久に故郷を失う。(地方の人々の犠牲)
- 放射性廃棄物を長期的に保管する場所が確保できない。プルトニウムの半減期は30万年。地球上のどこに、30万年以上安全保管できる場所があるのだろうか。日本列島が形成されたのは1万年前にすぎない。(将来の人類の犠牲)
- 原発から漏れ出た放射能は近隣の環境を汚染し、住民の健康問題を引き起こす。(原発近隣住民の犠牲)

(注-1):”黄色いケーキ”という映画を見ることをお勧めします。 "YELLOW CAKE:http://www.yellowcake-derfilm.de/index.php?id=209"

②物理的システムは必ず壊れる。事故ゼロやゼロフィット(注-2)はあり得ない。原発で一度重大事故が起きれば、空間的、時間的、社会的に大きな問題が起きる。===============================================================================================================
(注-2):原発過酷事故のフィット率についての考察
-IAEAの原発過酷事故の発生頻度の安全目標は10万年炉に1度=>1.1 フィット,(注3)
(
注3) 1 フィット = 10の9乗原子炉-時間)分の1

-日本における過酷事故 = 500炉-年に3回(福島第一原発)=>76.1 fits
-世界中の原発の数 = 440 基

- 普通の原子炉の過酷事故の平均フィット数を76.1 Fitとし、世界に440基の原子炉があるとすると、世界全体の過酷事故のフィット数は76.1*440=111,161フィットで、
9.1年に1回の過酷事故が起きる計算になる。

過去42年間の原発の過酷事故の数は -1979年(スリーマイル島)、1986年(チェルノブイリ)から2011年(福島第一)-は合計5回だった。1979年時点での原発の数は440よりずっと少なかったことを考えると、原発1基の過酷事故のフィット数は、76.1以上であり、これは、世界のどこかで、
約10年に一度の過酷事故が起きることを示している。原発と共存はできない。
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③原発は環境破壊の原因。原発は熱効率が悪い単なる湯沸かし器である。そのため膨大な熱を海や川に捨てているため、川や海の生物の生態系に悪い影響を与える。

④ウラン燃料の埋蔵量は無限ではない。
ウラン燃料の埋蔵量は無限ではない。埋蔵量は547万トンであと60~80年しか供給能力がない(Wikipedia:核燃料サイクル)が、原子炉の廃棄には30~40年かかり、コストも高いので、40年稼働してから廃炉にするより、今廃炉にしたほうが経済的である。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%B8%E7%87%83%E6%96%99%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AB(日本語)、http://en.wikipedia.org/wiki/Nuclear_fuel_cycle(英語)

⑤原子力発電は高価で経済的ではない。
- 原発による電気製造コストはウラン原料+発電コストだけだと安いが、建設補助費、原発建設費用、使用済み核燃料の処理および保管費用、事故時の賠償金などを含めると水力や火力などの他の発電よりずっと高い。

⑥日本の特殊事情
- 日本は巨大地震の活動期に入ったため、近い将来大地震や大津波による重大原発事故が予想される。
 http://www.youtube.com/watch?v=eKp5cA2sM28&feature=endscreen&NR=1

- 最近、多くの原子力発電所の下や近くに断層が見つかった。
http://www.cnbc.com/id/47958891 (地震学者が再稼働に対して忠告)

http://www.youtube.com/watch?v=gdVcF6buRNQ (YouTube)

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6/10 野田首相の大飯原発の再稼働発言は国民を愚弄するものだ 

野田首相は「国民の生活を守るために」大飯原発3,4号機の再可稼働を決定しました。しかし、”国民の命”はどうでもいいかのようです。政府や東電の地震や津波に対する有効対策は見たことがありません。
政府および福井県知事と大飯町町長へあなたの意見を送ってください。
1)政府
http://www.avaaz.org/jp/no_restart_sam/?cl=1842923079&v=14947
2)西川福井県知事および時岡おおい町長
http://www.avaaz.org/jp/japan_no_to_nuclear_restart_ms/?slideshow 

興味がある方は英文の下の英語の記事もお読みください。福島第一の4号機の危機的状況に関する記事です。

http://www.upi.com/Top_News/US/2012/04/19/Wyden-calls-for-quicker-cleanup-in-Japan/UPI-22141334877942/
http://www.washingtonsblog.com/2012/05/senator-fukushima-fuel-pool-is-a-national-security-issue-for-america.html
http://www.washingtonsblog.com/2012/04/the-largest-short-term-threat-to-humanity-the-fuel-pools-of-fukushima.html

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5/6 5月5日の子どもの日に稼働中の最後の原子炉(北海道の泊第3原発)が停止された。
稼働中の最後の原子炉(北海道の第3泊原発)が昨夜午後11時3分に停止された。
これで日本にある原子炉(50基)は定期点検のためにすべて止まった。昨日は子供の日で、子ども達には良いプレゼントになった。しかし、政府と、いわゆる”原子力村”の住人達は金儲けのためにいくつかの原子炉をできるだけ早く再稼働することを望んでいる。我々の将来のために、経済より安全が欲しいという声をあげていく必要があると思う。 => 戻る

4/2~4/4 「測る会」のメンバーと福島県を訪問して放射能測定と現地の実情を聞いてきた。

4月2日から4日まで地域のボランティア2名と狛江市在住の気象学者と一緒に福島県に行ってきました。いわき市の地震、津波、福島原発事故の復興支援のボランティアに市民の現状や教訓について聞いてきました。また福島大学の副学長の一人にも会って話しを聞いてきました。彼らの教訓は次の東京圏の大地震に備える上で重要だと思いました。浪江町では放射線モニターが10 μSv/hの最高限度を上回りました。国道399号線沿いの飯館村や浪江町では多くの家が空家でしたし、高い放射線量の地域では鳥も見られなかったのが悲しかったです。放射能汚染地図は下記のURLをクリックしてください。千葉県柏市は他の場所より相対的に放射線量が高いことがわかります。2台の堀場製 PA-1000を使用しました。

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3/29 スーパーコンピュータ、京(けい)のフィット率について:
スーパーコンピュータ 京(けい)のフィット率
このコンピューには88,128個のCPU(中央処理装置)が使われています。この装置の開発者によると一個のCPUのフィット率(故障率)は約100フィットです。このスーパーコンピューターがCPUだけで構成されているとすると、故障率は88,128*100 = 8,812,800 フィットです。1フィットはシステムが114,155年または41,666,666日に一回故障することを意味しています。ですから、、京コンピュータは4.7日に一回故障します。開発者によれば、ハイエンドのスーパーコンピュータは連続運転すると数時間で故障しますが、”京”コンピュータは故障なしで、3日から1週間連続運転できるそうです。
"京”スーパーコンピュータについては、下記を参照してください。
http://en.wikipedia.org/wiki/K_computer
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%AC_(%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BF)#PRIMEHPC_FX10

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3/28 日本のジャーナリズムは原発報道で、ZDF(ドイツ第二テレビ放送)を見習え
ZDF(Zweite Deutsche Fernsehen ドイツ第二テレビ放送)作成のDie Fukushima Luege(The lie of the Fukushima: 福島の嘘)は知りたくないけど知っておくべき情報だと思います。いつ削除されるかわからないので、友人に頼んで録画してもらいました。

ZDF(Zweite Deutsche Fernsehen) made Die Fukushima Luge(The lie of the Fukushima). This is what we all should know even though we won't like to know.

http://www.youtube.com/watch?v=pGsYdDpUSzg <= 英語字幕
http://touch.dailymotion.com/video/xpisys_yyyzdf-yyyyyyy_news <= 日本語字幕(全体)
http://www.youtube.com/watch?v=szGQFhG1zT4 <= 日本語字幕(パート1):上記(全体)がうまく起動しない場合
http://www.youtube.com/watch?v=N7e1v3XEems <= 日本語字幕(パート2):上記(全体)がうまく起動しない場合

ここには、福島原発の検査をした米国技術者、菅元首相、佐藤栄佐久元福島県知事、地震学者、福島原発で働いている技術者の驚くべき証言等々が描かれています。 日本のジャーナリズムはどうしてこのような放送ができないのでしょうか。日本の巨大マスコミも原子力村の住民の一員だからでしょうね。正確な情報がなけれれば正しい世論形成はできないと思います。