第153話「フィルムは二つあった」

 

 単行本収録時に初出時の「ある監督の記録」から改題され、同時に患者の症状を中心にいくつかの書き換えが行われている。

 「ある監督の記録」では監督の息子の病気は脳性マヒでありブラックジャックはロボトミー手術で治している。この手術法が「ロボトミー手術を美化している」として問題となり手塚氏と秋田書店は連名で1977年2月に全国紙に謝罪文を掲載することになる。ただし、この作品中の脳手術は厳密な意味でのロボトミー手術ではないため、用語の誤りと思われる。