第143話「空からきた子ども」
 

 1976年9月6日、北海道の函館空港にソ連(当時)の最新鋭戦闘機がレーダーをかいくぐって進入、着陸しパイロットが亡命を求めてきた。このエピソードはその事件をヒントにして描かれたと思われる。

 この事件の戦闘機は米軍の技術協力を受けて防衛庁により性能調査を受けた後、ソ連側に返却された。作品中のパイロットが最後に飛行機を自爆させたことに対しブラックジャックが「おまえさんもたいした軍人だったぜ」と言ったのは、現実の事件と違い機密を守り通した事に対してと思われる。