第42話「赤ちゃんのバラード」
 

 1970年2月に初めてコインロッカーに赤ん坊を捨てる事件が起きて以来、その数は年々増え、この作品が描かれる前年の1973年は半年だけで20体の死体がコインロッカーから発見されるようになった。

 70年代には「どこの駅の何番のコインロッカーから捨てられて死んだ赤ん坊の泣き声が聞こえてくる。」などという都市伝説がよく聞かれた。