第40話「焼け焦げた人形」 

 

 「手足の自由がきかん」「一生この子は不幸をしょって苦しむ」と患者の少年の様態を悲観する医者に「苦しみにたえぬいて生きのびた子だっている」「わたしもそのひとりだ」と顔の縫い目を指さす場面で、過去の手術の一端をかいま見せる。