2001年10月の欲望


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10/1


『ゲッベルスの贈り物』(藤岡真/創元推理文庫/640円)
『名探偵コナン・34』(青山剛昌/小学館/390円)

『ゲッベルスの贈り物』はなんとなくタイトルに惹かれて購入した。
『コナン』はいつものお約束である。
あわせてラグビーマガジン11月号を購入。毎年恒例の、大学ラグビーの選手名鑑付きの号である。いよいよシーズン突入である。


10/2

欲望充たさず。


10/3

『朽ちた樹々の枝の下で』(真保裕一/講談社文庫/876円)を読み終える。妻を事故で失ったことで、仕事を辞め都会を離れて森林作業員となった男が主人公のサスペンス小説である。自衛隊演習場に隣接する森で救出した女性が病院から逃亡してしまったため、その行方を探し出そうとしたところ、その背後に潜む事件に巻き込まれていくというストーリー。物語はよく練りこまれていて、効果的に配された謎・イベントにより、読者の気もちを前へ前へとドライブさせていくようなつくりとなっている。亡き妻への想いから、事件に入れ込んでしまう主人公の描き方もうまい。サスペンスとセンティメンタリズムが程よく案配された、ひじょうに読みごたえのあるおもしろい小説だった。


10/4

アートカフェ1107(カフェ/渋谷区恵比寿南1-10-7/03-3716-5559)で行なわれたアンサンブルプラネタのコンベンションに行く。アンサンブルプラネタとはクラシックの女性四声のアカペラグループである。クラシックのアカペラを生で聴くのは初めてだったが、ひじょうに美しく、心洗われる感じの音楽だった。
その後、熱帯魚(レストランバー/ 渋谷区恵比寿西1-13-8-1F/03-3770-2205)で飲んで終了。


10/5

欲望充たされず。


10/6

タワーレコード新宿店で上々颱風のイベント。終了後、竈(ラーメン/新宿区百人町1-24-8/03-3227-3247)に行き、軽飲み。ラーメン屋なのにラーメンを頼まず、チャーシュー飯とつまみセットと生ビールをオーダーする。なんといっても、ここのチャーシューと玉子はビールのつまみには最適なのである。締めでラーメンを食べようと思ったのだが、なんだか満腹してしまい撤収。帰りながらチャーシューメンにビールというのもありだったかと、ちょっと思った。


10/7

映画
『デュエット』を観る。カラオケを題材にしたロードムービーである。賞金付きのカラオケコンテストを物語の中心に置き、賞金稼ぎのプロシンガー、ふとしたことでカラオケコンテストにはまったセールスマン、カラオケコンテストの賞金を生活の糧にしている女性と、それぞれの相方(『デュエット』なのでメインキャストは計6人)を描いて物語は進んでいく。個人的に気に入ったのは、賞金稼ぎのプロシンガーとして出演しているヒューイ・ルイスの味のある歌と、セールスマンと相方が『トライ・ア・リトルテンダネス』を歌うシーン。映画『コミットメンツ』でも『トライ・ア・リトルテンダネス』が印象的に使われていたのを思い出した。
万人におすすめというわけではないが、それなりに楽しめる作品だった。
現状、シネマカリテのレイトショーで上映中。BIG ECHOの会員証提示で、1000円で観られるとのこと(念のため劇場で確認してください)。


10/8

映画
『スコア』を観る。金庫破りを題材にした映画である。主人公はロバート・デ・ニーロ。キャストにもストーリーにも派手さはないものの、緊張感にあふれたいい作品である。けっこう満足できた。


10/9

銀河倶楽部(Beerレストラン/中央区銀座2-8-12-B1F/03-3564-2741/http://www.gingaclub.com/)で飲む。銀河高原ビールを出してくれるビアレストランである。ひさびさにヴァイツェンを味わい、ご満悦になった。


10/10

『武装島田倉庫』(椎名誠/新潮文庫/400円)を読み終える。戦争が終わった後の荒廃した未来世界を舞台とするSF短編集である。特別なスーパーヒーローは出てこず、その世界に住む一般人にフォーカスがあてられているものの、世界観的には『マッドマックス』や『北斗の拳』に比較的近い。それぞれの作品が短いのと、本自体がひじょうに薄いので、不思議な味わいの作品群を気軽に楽しむことができた。


10/11

仙台出張。喜助一番町店(牛タン/仙台市青葉区一番町1-6-19/022-262-2561/http://www.kisuke.co.jp/)でランチ。この店、仙台ではかなりの老舗らしい(仙台の書店で軽く立ち読みした本によると)。牛タン焼きは塩、タレの2種類がある。
今回はタレをオーダーする。牛タンの肉厚はわりと薄めで食べやすく、タレもなかなかいい。満足できる味だった。


10/12

ハリウッドスター(カラオケボックス/港区六本木3-12-6/03-3479-0700)でカラオケ。会社の後輩の誕生パーティーというのが一応の名目だったのだが、セクシーナースやキュートなウェイトレス、激やせパパイヤ鈴木などが登場する大爆笑のカラオケだった。


10/13


『ヒカルの碁・14』(ほったゆみ・小畑健/集英社/390円)

いつものお約束である。


10/14

秩父宮ラグビー場へラグビーを観に行く。早稲田v.s帝京戦。昨年と同様、シーズン初ラグビーは帝京戦である。昨年はノートライに押さえられて負けているが、今年も帝京はディフェンスの評価が高く、早稲田のアタックがどこまで通用するかが問題である。
帝京は前評判通りのディフェンス力で、早稲田はなかなかゲインを切れない。しかしなんとか前半3トライ。後半はやや帝京ペース。ゴール前に押し込まれてしまったところでナンバー8が何度も反則をしたことにより、10分間の退場処分。得点差もそれほどない状況で、一人少なくなってしまう。しかしそれを乗り切り、最後にダメ押しのトライを加え、27対16で勝利。
今年は幸先のいいスタートを切れた。

その後、fiesta(カラオケパブ/港区六本木3-11-6/03-5410-3008)でカラオケ。ひさびさのカラオケパブである。TOKIOの『カンパイ!!』を歌う。声を出していなかったので高いところがあまり出なかったが、気持ちよく歌うことができた。サポートしてくれた湊さん、ありがとうございました。
その後、天狗六本木店(居酒屋/港区六本木7-14-7/03-3402-3506)へ。六本木にも天狗はあるんだね。日曜日なので軽飲みで撤収。


10/15

欲望充たされず。


10/16

新潟出張。新潟ならではのことは、雪だるま弁当を食べたくらいである。ちなみこの弁当、容器がプラスチックの雪だるまなので、子供には喜ばれるだろう。


10/17

新橋で会社飲み。がっつりと飲み終了。


10/18

『ブリジット・ジョーンズの日記』(ヘレン・フィールディング/ソニー・マガジンズ/700円)を読み終える。都会で働く30代の独身女性の生活を、彼女の日記形式で綴った物語である。ストーリーに加え、日々のアルコール摂取量、吸ったタバコの本数、体重の増減などのデータが記されており、それが主人公の心理状態を強調する効果を上げている。
内容的には、とにかく笑いどころの多い作品である。主人公ブリジットはひじょうにすっとこどっこいなのだが、それがチャーミングでもあり、読み手にシンパシーを与えてもいる。同性で似たような境遇の人ならより楽しめると思うし、男性でも酒が好きで彼女のいない人ならひじょうに楽しめると思うし、それ以外の人でもかなり楽しめるであろう作品である。
ちなみに作品中で“なんでエリザベス・ハーリーみたいな美人の恋人のいる男が、大道で売春婦に尺八させて、まんまと逃げおおせるのか?”なんて書かれているヒュー・グラントが、ブリジットの上司のプレイボーイ役で映画に出演しています。
ヒュー・グラント、侮れない男だ……。


10/19

会社の近所で飲む。立ち上がりが遅かったわりには、すごく酔っぱらってしまう。


10/20

欲望充たさず。泥のように眠る。


10/21


『マシーネンクリーガー イン アクション』(横山宏/デジキューブ/3500円)

『マシーネンクリーガー イン アクション』は『マシーネンクリーガー』のバンドデシネもの。バンドデシネとはフランスのコミックの形式のひとつで、“帯のように連なったデッサン”という意味である。SF3D時代から横山宏が好きだということもあり購入。


10/22

『ウォール街のランダム・ウォーカー』(バートン・マルキール/日本経済新聞社/2300円)を読み終える。“市場における株価形成はきわめて効率的である”という株式市場のランダム・ウォーク理論に則って書かれた、個人投資家向けの株式投資の手引書である。オランダのチューリップバブルを始めとするバブルの歴史や、テクニカル分析やファンダメンタル分析の有効性など、株式投資に関する基本的な事柄がわかりやすく書かれている。参考にもなり、かつ読んでいておもしろかったのは、数々のバブルのエピソードや、株価の作られ方といった株式の歴史の部分。人間の懲りなさ加減は、お金に対する欲望といった形で浮き彫りにされるということを痛感した。
手引書とはいえ、少しは株式の知識がないと理解するのは難しいかもしれない。なのでまったくの初心者には、まず『実践レポートつきミニ株の買い方、増やし方』(小井沼玉樹/成美文庫/505円)…著者は『ダカーポ』でもミニ株記事を連載中…で株式投資の雰囲気をつかみ、『投資戦略の発想法』(木村剛/講談社/1700円)で理解を深め、『ウォール街のランダム・ウォーカー』へ行くという流れがいいんじゃないかと思います。


10/23

自宅近所で軽飲み。


10/24

会社近所で飲む。


10/25

『白い犬とワルツを』(テリー・ケイ/新潮文庫/552円)を読み終える。妻の死後、どこからともなく現れた白い犬と暮らし始めた老人の日常を描いた物語である。頑固だがストイックな主人公の姿は、クリアできりりとした雰囲気を醸し出していて、読んでいて好感を感じる。淡々としているが、静かな愛情に充ちたいい小説だった。


10/26

終日会議をした後、会社の近所で飲む。軽めにしようとしたものの、どっぷりといってしまう。


10/27

秩父宮ラグビー場へラグビーを観に行く。早稲田v.s筑波戦である。
開始4分で早稲田が先制トライを挙げた後、しばらくは早稲田ペース。立て続けに7分、19分と連続してトライを挙げる。前半は早稲田6トライ4ゴール、筑波2トライ2ゴールの38対14。
後半は筑波が先制トライ。押してはいるものの、早稲田はなかなか追加点を奪えない。終盤になってようやく追加トライを挙げ、最終的には62対19で勝利。
早稲田はキックを多用せずがんがん走ってくるので、観ていてひじょうにおもしろい試合だった。

その後、水の賦(みずのうた)(居酒屋/新宿区新宿3-28-10-B1/03-5379-3438)で飲む。学生時代に編集プロダクションでアルバイトをしていたのだが、その時の仲間の結婚のお祝いである。参加メンバーは以下の通り。
・ジャンプ団団長
・レコード会社勤務
・文春漫画賞受賞の漫画家
・無職
・編集プロダクション社長
・ホビー誌編集(ラ・サール卒)
・外資証券会社勤務(東大卒・MBA)

かなりのてんでばらばらっぷりである。10年の年月は人をさまざまな道へと運ぶものだ。その後、鈴(前菜屋/新宿区新宿3-17-13-3F/03-3341-4807)へ流れ終了。けっこう飲んだが、昼まで寝ていたせいか、沈没せずにすんだ。


10/28

けん♀♂けん(“けんけん”と読む)の公開録音(at:一口坂スタジオ)へ行く。けん♀♂けんとは、つんく♂プロデュースの、研ナオコと志村けんのユニットのこと。12/5発売の『銀座あたりでギンギンギン』のプロモーションである。
間近で志村けんを観ることができて、かなりうれしかったりする本日34歳のぼくなのでした。


10/29

欲望充たされず。


10/30

天野月子のぴあデビューレビューライブ(at:ON AIR WEST)へ行く。天野月子は11/7に『菩提樹』でメジャーデビューする女性シンガーで、インディーズ盤『B.G.』がGAZOOのCMに使われている。
ぴあデビューレビューでワンマンというのは、ひじょうに珍しいとのこと。ぴあの評価が高く、誌面で大きく取り上げられたせいか会場は満員。アーティストのパフォーマンスもよく、なかなかいいライブだった。
その後、天狗で軽く飲み撤収。


10/31

欲望充たされず。



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