ホイグリンカモメ Larus fuscus heuglini
ホイグリンカモメ,上2枚は同一個体.
セグロカモメ Larus smithsonianus vegae
ホイグリンカモメの換羽状態
セグロカモメの換羽状態
モンゴルカモメの換羽状態 L. s. mongolicus
上6枚の写真は2023年11月17日,午前11時から30分にかけて千々石海岸で撮影したものです
ホイグリンカモメLarus fuscus heugliniはセグロカモメLarus smithsonianus vegaeより小さく背の濃さが
濃いとされています.大きさは5%以上の差があると並べて比較すると判断できますが,濃さは周囲の外光条件で変化しますので
フィールドで判断することは困難です.一番確実なのは換羽の時期の違いで判断することです.
初列風切の換羽時期はセグロカモメがホイグリンカモメより2ヵ月早く,1月下旬にはほとんどの個体が完了します.
一番外側の初列風切羽P10は脱落してから換羽が完了するまでおよそ2ヶ月かかります.従ってセグロカモメであれば11月下旬には
P10が脱落しています.上のセグロカモメのP10はまだ抜け落ちていませんがP9は抜け落ちて見えません.ホイグリンカモメと
モンゴルカモメの換羽時期はほぼ同じで,換羽完了時期は3月下旬です.ホイグリンカモメの換羽時期の写真は見ずらいですが,
モンゴルカモメの写真をみるとP8-10の旧羽がまだ残っています.