ヨーロッパオオモズ
Lanius excubitor



過眼線の嘴横は不明瞭で嘴から額にかけて白色.
オオカラモズの黒い過眼線は嘴上部も黒で左右繋がっている

尾の長さは翼より短い.オオカラモズは尾の長さが翼より長い.

中央の尾羽は黒,その横の2枚は先端と基部が白で外側の白が長くなっていて菱形に見える.
オオカラモズは中央から3枚が黒で先端が白色で菱形にはならない.
亜種L. e. homeyeri

和名:ヨーロッパオオモズ 種名:Lanius excubitor
英名:Great Grey Shrike 全長:24-27cm
中央干拓地 2023年10月5日

 オオモズLanius borealis,オオカラモズL. sphenocerucusとよく似ていますが, オオモズの初列風切の白い帯は初列雨覆の縁のみで次列風切は黒一色で,体下面は淡い鱗模様があります. オオカラモズは両風切り共幅広い白い模様で,黒い過眼線は黒色で左右繋がっています.また,尾羽が翼より長く,白黒の模様も違います.
オオカラモズとヨーロッパオオモズの比較
 種ヨーロッパオオモズLanius excubitorには11亜種が記録されています.

種ヨーロッパオオモズ
亜種名繁殖地/生息地移動地
excubitor北,中央および東ヨーロッパ,北西シベリア
homeyeri東バルカン,南ロシア,南西シベリア南西及び中央アジア
koenigiカナリア諸島
algeriensis南西アフリカ
elegans南サハラ東部から北チャド,リビア,中央および北エジプト,南西イスラエル
leucopygos西サハラ東部からマリ,西および中央スーダン
aucheriスーダン沿岸から北西ソマリア,南レバノン,イスラエル,ヨルダン,アルバニア半島(南西を除く),南西イラン
buryi南西アルバニア半島
uncinatusソコトラ島
lahtoraパキスタン,インド(北東および南を除く),南西ネパール,西バングラディッシュ
pallidirostris南東イランおよび北アフガニスタンから西天山山脈,モンゴルおよび北西中国北東アフリカ,アラビア半島,南西アジア

 参考文献

  • Birds of East Asia, 2009, ISBN:978-0-7136-7040-0
  • Collins Bird Guide 3rd ed., 2022, ISBN:978-0-00-854745-5
  • Birds of Central Asia, 2012, ISBN:978-0-691-15337-7
  • Birds of Mongolia, 2019, ISBN:978-0-7136-8704-0
  • Guide to the Birds of China, 2022, ISBN:978-0-19-289367-3
  • The Howard and Moore Complete Checklist of the Birds of the World Volume2 Passerines 4th ed., 2014, ISBN:978-0-9568611-2-2