ユーラシアヒバリ
Alauda arvensis


小雨覆の模様が不鮮明で初列風切突出長は三列風切りの先端から尾羽先端までの30%.
吾妻干拓地 2023年6月12日


小雨覆の模様が不鮮明で初列風切突出長は三列風切りの先端から尾羽先端までの40%.
森山干拓地 2013年5月6日


小雨覆の模様は明瞭で初列突出長は三列風切りの先端から尾羽先端までの45%.
森山干拓地 2022年10月28日


小雨覆の模様が不鮮明で初列風切突出長は三列風切りの先端から尾羽先端までの45%.
唐比 2023年6月23日


後縁は白色.上と同一個体
唐比 2023年6月23日


小雨覆の模様は明瞭で,尾羽T6と後縁は白色
森山干拓地 2015年10月4日

和名:ユーラシアヒバリ 種名:Alauda arvensis
英名:Eurasian Sky Lark 全長:16-19cm
森山干拓地
 種ユーラシアヒバリAlauda arvensisは周年諫早で見ることができます. 諫早で見られるタイワンヒバリ Alauda glgula,カンムリヒバリ Galerida cristata,とは 後縁,尾羽と初列突出長(翼を閉じた時三列風切先端から初列風切先端が出ている長さ)で識別できます. ユーラシアヒバリは後縁が白,尾羽T6が白で初列突出長は尾羽の20%以上です. タイワンヒバリは後縁とT6外側は灰色味を帯びたバフ色,初列突出長は尾羽の長さの20%以下. カンムリヒバリの後縁は風切羽と同じ色,T6の外側は茶色,初列風切の突出長は僅かもしくはありません.
 種ユーラシアヒバリには11亜種が記録されています.亜種の識別は主にサイズと全体的な羽の色調(灰色,茶色,または赤褐色など) によるが違いは微妙であるとされています.(文献5) 文献1には”亜種ヒバリjaponicaは上面が幾分暗色で,小雨覆部分がより赤褐色. 細い黒色の筋状模様が胸から首にかけてあり,脇腹にあることはほとんどなく白い腹とコントラストがある,これに対し 亜種オオヒバリpekinensisは下面のコントラストが少なく筋状模様は脇腹にもあり,初列突出長は長いが,ヒバリは オオヒバリより短い.”との記載があります.しかし他の亜種との識別方法が不明ですので上記写真の個体の亜種名は識別できていません.
種ユーラシアヒバリAlauda arvensis
亜種名繁殖地/生息地移動地
arvensis
ユーラシアヒバリ
北および中央ヨーロッパ-
sierraeポルトガル,北西,中央および南スペイン-
harterti北西アフリカ-
cantarella北東スペインおよび南フランスから南ウクライナ,
南ロシア,北および中央トルコ
-
armenica南東トルコ,南コーカサス,南西および北イラン南西アジアから北東インド
dulcivox南東ロシア,西おおび南西シベリア,カザフスタン,
南西モンゴル,南西中国
中国
kiborti中央シベリア,ザバイカル(バイカル湖東部),
北東および東モンゴル,北中国
中国
intermedia北東シベリア(レナ川からコルイマ川,西ロシア極東南部),北東中国,朝鮮中国
pekinensis
オオヒバリ
北東シベリア(コリャーク丘陵からカムチャッカ半島),
北千島列島
日本,東中国
lonnbergi
カラフトチュウヒバリ
東ロシア極東,北樺太日本,朝鮮,東中国
japonica
ヒバリ
南樺太,南千島列島,日本南日本,琉球列島

参考文献

  1. Birds of East Asia, 2009, ISBN:978-0-7136-7040-0
  2. Europe's Birds, 2021, ISBN:978-0-691-17765-6
  3. Guide to the Birds of China, 2022, ISBN:978-0-19-289367-3
  4. Birds of Central Asia, 2012, ISBN:978-0-691-15337-7
  5. Handbook of the Birds of the World Vol.9 Contugas to Pipits and Wagtails, 2004,
    ISBN:84-87334-69-5