ニシオジロビタキ
Ficedula parva
ニシオジロビタキparvaとオジロビタキalbicillaは似ているので識別方法を調べました.
両種ともユーラシア大陸北部で繁殖し南部へ移動します.ニシオジロビタキはユーラシア大陸の西側,オジロビタキは東側で繁殖し
冬季はインドから西側と東側でインドでオーバーラップしています(表1).繁殖地と移動地の野鳥のガイドブック6冊(1,2,3,4,5,6)を調べました. 文献1-6の共通した両種の識別は嘴の模様です.オジロビタキは上下嘴とも黒です.ニシオジロビタキは上嘴は黒味を帯びた濃い茶色,下嘴は基部は淡い茶色で先端に向かって淡い色になります. 下の写真で両種の嘴の違いがわかります. |
♂は両種とも喉が赤橙ですが,オジロビタキは胸の灰色との境界が明確で,ニシオジロビタキは不明瞭です.
ページ最上部の♂の写真の赤橙は胸との境が不明瞭で嘴の特徴と合わせてニシオジロビタキであることがわかります.
♀,幼鳥については嘴のほかに上尾筒の特徴でも識別できるようです.表2にポイントを示します. 下にニシオジロビタキ♀,幼鳥とオジロビタキ♀の写真を示します. |
上嘴の上部は暗色ですが下嘴は全体が茶色で基部は淡い色です.
尾は褐色で上尾筒は尾より淡い色です.
ニシオジロビタキ♀,大村公園 2015年2月8日
嘴は黒ではありません.上尾筒は茶色で尾は暗褐色です.
大雨覆,三列風切の羽縁は淡い茶色です
ニシオジロビタキ幼鳥,佐賀森林公園 2006年3月2日
嘴は黒で尾,上尾筒も黒です.
オジロビタキ♀ F. albicilla 佐賀神野公園 2001年12月16日
和名:ニシオジロビタキ | 種名:Ficedula parva | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
英名:Red-breasted Flycatcher | 全長:11-13cm | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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