ホイグリンカモメ
Larus fuscus heuglini
成鳥冬羽 2016年3月4日
初列風切P4,5と大雨覆が換羽中 2022年10月28日
幼鳥 1cy 2022年12月2日
幼鳥 2cy,2017年3月2日
ステップカモメLarus fuscus barabensisとよく似ていますが初列風切の換羽完了の時期が ステップカモメより2ヵ月遅く3月に完了するので,初列風切の換羽の状態で識別できます. 上から4枚目の写真はP6-10が旧羽,P4,5が伸長中です,ステップであればP6は新羽でP7が伸長中となります. 幼鳥は上面大雨覆の模様が違っています. |
P10の裏側のミラーが尾羽のすぐ横に見えていて初列風切の換羽が完了していないのが分かります. また,足が長く,後頸の縦斑は濃くホイグリンカモメの特徴をよく表しています. |
和名:ホイグリンカモメ | 亜種名:Larus fuscus heuglini | ||||||||||||||||||
英名:Heuglin's Gull | 全長:53-70cm | ||||||||||||||||||
千々石 雲仙市 | |||||||||||||||||||
ホイグリンカモメはheuglini, taimyrensisの2亜種がいるとされていました.近年heugliniは
種バルトカモメ/ヒメセグロカモメ(ニシセグロカモメ)Larus fuscusの亜種とされています.
従ってtaimyrensisiは亜種の下層の分類となり分類学的に存在しない分類群となりました.
国際動物命名規約では亜種の下層の分類群は認められていません. ホイグリンカモメは他の亜種に比べ頭部と初列風切の換羽が遅く,4月の初旬まで頭部は冬羽,また P10が3月に換羽完了するので他の亜種と区別できます.また第1回冬羽は翼上面の模様が他の亜種と 違っていて見分けることができます.橘湾沿岸で数は少ないのですが毎年見ることができます.
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