オオモズ
Lanius borealis bianchii



胸から腹にかけて薄い鱗模様があります． 写真の個体の大雨覆，参列風切，初列風切の茶色味は幼鳥であることを示唆しています．
和名：オオモズ 亜種名：Lanius borealis bianchii
英名：Northern Shrike 全長：24-27cm
玉名市 2015年1月9日
　北日本では冬季普通にみられるようですが，九州では珍鳥です．
　日本鳥学会の鳥類目録第7版では種名Lanius excubitorとなっていますが最近の海外の複数の文献（注1） ではオオモズはこれとは別種Lanius borealis（北のモズ）の亜種bianchiiとされています．種ヨーロッパオオモズLanius excubitor（英名：Great Grey Shrike）は 胸から腹にかけては一様な灰色と白色ですが種Lanius borealis（英名：Northern Shrike）は胸から腹にかけて薄い鱗模様があります．亜種の識別方法は不明です．
種Lanius borealis
亜種名繁殖地/生息地移動地
sibiricus中央および東シベリア-
mollisアルタイ山脈，サヤン山脈(ロシアとモンゴルの国境，バイカル湖南東部)，北モンゴル，南および東天山山脈，ジュンガル・アラタウ山脈（カザフスタン）-
bianchii
オオモズ		樺太，千島列島北日本
borealisアラスカ，北西・北中央および北東カナダ南アラスカ，南西および南東カナダ，北アメリカ合衆国
(注1）Dickenson E. C & Remsen Jr. J V, The Howerd and Moore Complete Checklist of the Birds of the World Vol.2 4th Edition, 2014, Aves Press, Eaatbourne U.K.
    del Hoyo J. & Collar N. J., Illustrated Checklist of the Birds of the World Vol.2, 2016, Lynx, Barcelona