バンケン
Centropus bengalensis philippinensis

和名(種):バンケン 亜種名:Centropus bengalensis philippinensis
英名:Lesser Coucal 全長:31-42cm
長崎市 2017年5月13日

 日本では珍しい鳥です.2017年5月13日に亜成鳥(尾羽に幼羽が残っています)が長崎市で観察されました. オオバンケンに似ていますがオオバンケンは大きく(47-52cm),頭部の黒色は後頸まで,目は茶色です.バンケンは 全長が小さく(31-42cm),頭部の黒色は上背まで続いていて,目は黒色です.種バンケンCentropus bengalensisには 6亜種が記録されています.この個体は風切羽の先端が黒みを帯びているので亜種philippinensisです(*1).

種バンケンCentropus bengalensis
亜種名繁殖地/生息地
bengalensis
バンケン
ヒマラヤ山麓,北東インド,バングラディシュ,南東アジア大陸
lignator南および南東中国,海南省,台湾
javanensisタイ・マレー半島,大スンダ列島,南西フィリピン
philippinensis
フィリピンバンケン
フィリピン(パラワン島,スールー諸島を除く)
sarasinorumタラウド諸島,サンギル島,スラウェシ,フローレス海の諸島(インドネシア)
mediusモルッカ諸島(インドネシア)
*1: Birds of the Philippines 2020 ISBN:978-84-16728-32-9