アカアシチョウゲンボウ
Falco amurensis

アカアシチョウゲンボウ♂(3cy,成鳥若鳥,次列風切のS1が2cy羽),諫早干拓地,2012年10月29日

アカアシチョウゲンボウ♂(上と同一個体),諫早干拓地,2012年10月24日

アカアシチョウゲンボウ♀,中央干拓地,2010年11月6日

アカアシチョウゲンボウ♀(上と同一個体),中央干拓地,2010年11月5日

アカアシチョウゲンボウ♂(2cy,若鳥),諫早干拓地,2007年10月12日

アカアシチョウゲンボウ♀(2cy,若鳥),森山干拓地,2009年10月15日

アカアシチョウゲンボウ(1cy,幼鳥),森山干拓地,2007年10月30日

和名:アカアシチョウゲンボウ 種名:Falco amurensis 
英名:Amur Falcon  全長:26-30cm
 以前は全国的に珍しい旅鳥でしたが,最近は観察者が増えたためか九州各地で10月から11月にかけて毎年観察されています. これまでの観察データからアカアシチョウゲンボウは3年のサイクルで成鳥羽になるようです.2歳(2cy)若鳥で雌雄が判別できるようです. 雄は上面全体が灰色で雌,幼鳥と見間違えることはありません.メスは上背から中雨覆までの羽縁が茶色です.大雨覆,三列風切は灰色で羽縁は 白く,尾羽は灰色で黒色の斑です.成鳥♀は尾羽のサブターミナルバンド(尾羽先端から2番目の翼帯)が広く,若鳥は狭いので見分けられます. 幼鳥は全体的に茶色味を帯びていて雌雄は判別できないようです.
アカアシチョウゲンボウの巡行距離はツミ,アカハラダカに次いで長く2000kmでインドからアフリカまでアラビア海を一気に飛びます(*1). アムール川(黒竜江)流域で繁殖し冬季は南東アフリカ,南アジアに移動します.亜種は記録されていません.
(*1) The Raptor Almanac 2004 ISBN:1-58574-170-1