クロハラアジサシ
Chlidonias hybrida hybrida


夏羽,福富干拓地,2009年5月26日


冬羽,小江干拓地,2014年10月21日


幼鳥,小江干拓地,2014年10月21日

和名:クロハラアジサシ 亜種名:Chlidonias hybrida hybrida 
英名:Whiskered Tern  全長:23-29cm
 春,秋の渡りの時期に沼や池の上空を飛んでいるのを見かけます.翼の裏が白く,黒い模様が入るハジロクロハラアジサシと区別できます.
 鳥類目録第7版ではクロハラアジサシを亜種C. h. javanicusとしています.この亜種はオーストラリアが繁殖地で冬季はインドネシア近辺に移動します. 図鑑(*1)を見ると夏羽の黒い腹は喉,嘴の付け根まで濃い灰色が繋がっていて上の写真とは模様が違っています.従って,九州西海岸んで普通にみられるのは亜種 C. h. hybridaと判断しました. 種クロハラアジサシChlidonias hybridaには3亜種が記録されています.
種クロハラアジサシChlidonias hybrida
亜種名繁殖地/生息地移動地
hybrida
クロハラアジサシ
北アフリカ,中央および南ヨーロッパから南西アジアおよび北インド,バイカルからロシア極東,北および東中国アフリカ,南東アジア大陸部の南,大スンダ列島,フィリピン,スラウェシ
delalandii南および東アフリカ,マダガスカル-
javanicus
ジャワクロハラアジサシ
オーストラリア北オーストラリア,ニューギニア,大スンダ列島北部,フィリピン

(*1):Birds of the Indonesian Archipelago 2016 ISBN:978-84-941892-6-5