バルトカモメLarus fuscus fuscus

 バルトカモメは日本での記録は無いようですが東南アジアのタイ中部で記録があります(7).全長48-56cmで4年で成鳥になるグループですがより早く成鳥になるものもいるようです. 上面は黒くGS13-17(6),反射率1.7-4.4%,スマートな体,長く尖った翼,薄く細い嘴,黄色い足(ピンクではない),小さな白いミラー,初列風切先端の小さな白い斑, 初列風切のムーンは無く,10-3月に頭部に灰色の滲みがあります(3).
 下の写真はストックホルム,バルト海で6月に撮影したものです.黒い上面,僅かな肩羽斑(写真の1),フラットな嘴底角(写真の2),黄色い足(写真の3),P10の小さなミラー(写真の4),P5-10先端の小さな白斑(写真の5), 初列風切にムーンは無く(写真の6),翼下面は初列風切および次列風切は黒く雨覆いと白黒の模様ができます(写真の7).カモメ属の中でよく似ているのはオオカモメmarinusだけで他の種,亜種にはこのような特徴を持ったものはいません. オオカモメは体が大きく,足はピンクで,P10のミラーおよびP5-10先端の白斑は大きく識別することができます.




ストックホルム,バルト海 2015年6月8日

参考文献:3, 6, 7

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