中国とインドの人口を合わせると28億2千万人で世界の人口77億5千万人の36%を占めます.
2019年12月31日に武漢当局が原因不明の27人の肺炎患者の存在を発表し,中国の研究者が新型コロナウイルスのゲノムシーケンスを1月11日に
公開しました.
これまでのインフルエンザのウイルス検出方法では見つからなかったため武漢当局の発表は「原因不明の肺炎」との記述になっています.
原因が判明し1月23日に武漢を封鎖し,1月27日に国外ツアーを含む団体旅行を禁止しています.
公開された情報で各国の医療機関は検査キットの量産を開始したと考えられます.そして日本以外のほとんどの国が2月下旬から3月上旬頃に大量の検査を開始しています.
中国の検査数は公表されていません,当初検査数まで記録する余裕が無かったと考えられます.従って検査数に関する値は求まりません.
中国の感染者累計は発症者累計です.従って,中国の場合は発症者83,022人,死者4,634人,6月3日現在の患者69人となります.
中国は武漢市(中国の「市」は日本の県に相当します)以外は殆ど感染者がいないようです.従って中国周辺の国々(ベトナム,モンゴル,カザフスタンなど)も感染者が少ない国が多くなっています.
6月2日武漢市当局は市民1,100万人のうち990万人を検査して300人の無症状感染者を検出したと
発表しています.
インドは中国と陸続きの国境がありますがヒマラヤ山脈なので陸路行き来することは困難です.6月3日139,485人の検査をして9,889人の感染者が見つかり 患者が5,235人増加しています.これまでに4,242,718人の検査をし感染者226,713人,患者111,900人,死者6,363人となっています.検査率(検査数/人口)0.31%と低い値ですが 一部規制を緩和しています.理由は6月3日時点の見かけの死亡率2.8%,感染率(感染者/検査数)5%,発症率(発症者/感染者)49%と何れの値も低く推移し, 医療体制についても安価な人工呼吸器を開発し今後の患者増加に対し 十分に対応できると判断したのではないかと考えられます.
国 | 人口[百万人] | 累計 | 6月3日 | 検査数[人] | 検査率[%] | 感染者[人] | 感染率[%] | 死者[人] | 死亡率[%] | 患者[人] | 患者増減 | 検査数 | 感染者数 |
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中国 | 1,439 | - | - | 83,022 | - | 4,634 | - | 69 | -4 | - | - |
インド | 1,379 | 4,242,718 | 0.31 | 226,713 | 5.34 | 6,363 | 2.8 | 111,900 | 5,235 | 139,485 | 9,889 |