ツアラー化計画その16:ABM バーハンドルキット (2010年3月) 久々・・・というかなんというか、もう更新されることもないだろうと自他共に認められていた?CBR954RRツアラー化計画ですが、この度ツアラー化のための最終兵器ともいうべきギアを導入しました!まずは下記のリンクをご覧下さい。 http://www.maderv.com/01hondaCBR954RR02-03/01hondaCBR954RR02-03.htm 実をいうと、このトップブリッジを始めとしたABMのバーハンキットの存在は二年前から知っていました。たまたまヤフオクで見かけて一応入札もしたんですが、就寝後に高値更新されてあえなく玉砕。新品は高価なことから「高嶺の花」として導入は見送ってきました。 しかし、寄る年波とマンネリ化のためにバイクから遠ざかる日々に終止符を打つべく、ついに清水の舞台から飛び降りることにしたのです!(・・・なんて大げさな┐(´ー`)┌) で、早速注文。どうやらドイツからの取り寄せになるらしく、1〜2ヶ月でお届けできるとのこと。気の長いことで・・・orz それでも一月たたずに荷物が送られてきました。早速開けてみるとトップブリッジとハンドルクランプ・クラッチケーブルやブレーキホースそしてバーハンドルが入っていました・・・が、説明書らしきものは一切なし!なんかそれっぽいものは入ってるんですが、図もないしドイツ語じゃあね。せめてフランス語ならなんとか・・・(嘘) ためしに、どのくらい広くなるのかバーハンドルを持ってバイクのところへ行くと・・・こりゃ凄い。これにバーエンドが付くんだから、優に20cmを上回る拡幅。構造変更しないと車検は通らないでしょう。
バーハンドルを持って想定ポジションやら作業手順やらを思い描きつつ、ここでひと思案。自分でやるのはかなり面倒そう。いっそのことバイク屋に頼んでしまおうか? いずれにせよ、週日は作業ができないので、週末までたっぷりと悩んだ末、やっぱり自分でやることにして作業開始。 まずトップブリッジを外して、キーシリンダを移植しなくてはいけませんが・・・コレが今回の作業で最大の難所でした。 上側に付いているHISSのリングはスクリュー2本で簡単に外せるのですが、キーシリンダ本体を外すにはトップブリッジの裏側に二カ所ある、コイツを外さなければなりません。ところが、セキュリティのため?に六角レンチのねじ穴がつぶしてあるので、そう簡単には外れません。結局コイツを外すだけで半日!・・・やっぱり自分でやるべきじゃなかったか(´・ω・`)
やっと外せたキーシリンダをABMのトップブリッジに付けていきます。アルミと鉄ネジはかじりやすいので、あとあとのことを考えてモリブデングリスをネジに塗りながら、ね。
あとはハリケーンのセパハンからグリップ・スイッチボックス・レバーを外して、さらにセパハン自身も外し、ABMのトップブリッジを装着。ついでにバーハンドルも付けてみると・・・
この時点ではハンドルの取り付け角度が決まらない。が、スイッチボックスを取り付けるには角度が決まらないと、ハンドルに穴が開けられない!堂々巡りでめんどくさい!!┐(´ー`)┌マタカイ? 先にカラーを挟んで、カウルのかさ上げ。
できるところを先に・・・ということで、クラッチケーブルの交換。右側のサイドカウルを外して作業します。
あとはハンドルの角度を決めるためにケーブルやコード類の取り回しを変更しながら、スイッチボックスとレバーを仮止めしなければなりませんが、ブレーキホースの長さが不足しているのでこのままでは新しいハンドルまでレバーが届きません。そこでブレーキホースを外すためにフルードを抜きます。
マスタシリンダからホースを外し、スイッチボックスやレバーを仮止めします。このときマスタシリンダからフルードがやたらとたれますので、外したバンジョーボルトをねじ込んでおくとよいでしょう。(ワタシはそのまま作業を続けたため、あちこちにフルードをまき散らして大変でした。ブレーキフルードは塗装を痛めるので注意しませう!^^;)
いろいろ試行錯誤しますが、タンクへのスイッチボックス(特にコード類)の干渉とレバーのカウルへの干渉を完全にクリアできるポジションは発見できませんでした。まあ、タンクに傷が付くほどでもなく、カウルが邪魔でハンドルが切れない、ってほどでもない位置で妥協することにしました。 ということで、いったん全部外してハンドルに穴を開けます。
あとは再びハンドルを装着して、その他の部品も本止め。なかなかいい感じに仕上がってきましたが、一日目はここで日没順延となりました。あー疲れた┐(´∀`)┌ヤレヤレ 一週間後、最後の作業をします。ブレーキホースの交換です。ブレーキラインをいじるのは初めてだったので、ちょっと緊張。でもまあ、それなりに順調にいったと思います。 キットに付いてくるホースは純正のように途中で分岐する形ではなく、マスタシリンダから左右それぞれに独立して配管する形です。といっても特別なことはなく、粛々と交換を終えて最後にエア抜きをします。これでもか、というくらいエアが出てきますので、根気よく作業を続け、やっとのことで作業終了です!ヽ(´ー`)ノ
早速庭で取り回しをしてみましたが、ハンドル幅が広くてネイキッドを通り越してアメリカンのよう(笑)。かなり違和感があって、長年親しんだ奥様と別れて再婚したような・・・(。_・☆\ ベキバキ では、ハンドル位置の比較〜before&after〜♪
で、よいことずくめではなかったというハナシが・・・。 下の写真をご覧あれ!
で、取り付けから約10日。やっとヒマができたので70kmほど走ってまいりました。 ハンドル幅:すごく広い!取り回しや走行中の切り返しが軽くなった。端がミラーよりも外に出ているので、すり抜けに気をつかう。コーナリングでは車体を寝かしにくくなった感じがするが・・・普段からそんなに寝かせられないので、変わんないのかもしれん。レバーやスイッチボックスの位置からすると、両端を2cmくらいずつ切っても差し支えはなさそうなので、広すぎることでデメリットが生じたら切るかもしれない。・・・たぶん、その前に慣れちゃうと思うが。 ハンドル高:かなり高い。前傾しなくても乗れる。その分風当たりが大幅に増加。意識して前傾をとらないと心臓の上辺りまでけっこう風が当たる。カウルとスクリーンって相当効いていたんだと再認識。170km/h程度まで試してみたけど、タンクに伏せようとすると、手の位置が高いので両手が招き猫状態┐(´∀`)┌。特に右手はブレーキレバーから指が遠ざかるので、非常にコワい。結果的にスピード出すのが嫌になるので、安全運転仕様!(爆) ポジション:身体がぐっと起きあがり、座る位置もごく自然に後ろにずれてシートの後端部になり、なんと足つきが悪化!(笑) バックステップも一番後ろにしないと気持ち悪い。(けど、ネジが固着してて回らない・・・また逆タップかよorz) つまり、総じてネイキッドのようなライディング姿勢になって、これはこれで非常にラクチンながら、なんとなく走るキアイというものが希薄に。 その他:アルミハンドルながら肉厚なので、けっこう剛性感があって振動などはまったく気にならない。スタイル的にもなぜかほとんど違和感なく馴染んでる。ステンメッシュホースになったワケだが、その恩恵は感じられない。冬用の厚いグローブのせいか、ただ単にワタシが鈍いのか・・・。後ろはホントに見づらくなった。白バイの餌食になる確率は相当高い (・ー・)オワッタナ・・・ 総評:たしかにポジションは劇的に楽になって、ロングツーリング向けになった(と思う)。だからツアラー化を目指していたワタシにとっては正しい方向と言える。が、このバーハンキットのカスタムは相当ドラスティックなカスタムであって、まるでバイクを換えたくらいの強いインパクトがある。従って、スーパースポーツに乗ることに「誇り」を抱いている向きには絶対にお薦めできない(このワタシでさえ一抹の寂しさが・・・┐(´д`)┌)ので、その点はご理解願いたい・・・って、SS乗りはこんなページ見てないか?!(・∀・) とりあえず、こんなところ。 さて次の更新はいつに? |