CANTABILE
イタリアのポップスというと、カンツォーネというイメージがあるけれど、カンツォーネって一体何だろう。
イタリアのポピュラー・ソングの中の懐メロおよび演歌、という感じか。
現在のイタリアン・ポップスは普通のポピュラー音楽になっている。
しかし、そこには紛れもない「うたごころ」が宿っている。
もちろん男性歌手もいいひとはたくさんいるが、「歌姫殿」のページなので
女性ヴォーカルだけをリストアップ。
アルバム1枚出しただけで、後はよくわからない人も多いが、とりあえず持っているものは殆ど取り上げた。
今のシーンはなるべくカヴァーしようとしているものの、趣味は反映されてカヴァー率70%くらいだろうか。
懐メロ的は古い歌手は載せていない。
Alice | ★★ | |
イタリア以外でも聴かれてきた人だが、最近はアルバムが出ているかどうかわからない。 そういえばCDになってからは買っていない。 LP時代の人であったか。 |
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Allegra | ★ | |
歌手紹介 Discography () Commentary |
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Francesca Allota | ★ | |
歌手紹介 Francesca Alotta (1992 Ricordi CDNRK 6450) Commentary Discography (1993 Ricordi TCDMRL 6470) Commentary |
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Ambra | ★ | |
下のアルバム以降は知らない。 落ち着いたムードのある歌を聴かせる人。 angiolini (1996 RTI RTI1101-2 BMG Ricordi) 全体としては英米POP風のトラックが多いが、Oggi no のサビを歌い上げるあたり、いかにもイタリアの歌手らしい。 |
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Marjorie Biondo | ★ | |
歌手紹介 Discography () Commentary |
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Rossana Casale | ★★ | |
歌手紹介 Discography () Commentary |
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Carmen Consoli ノンオフィシャル・ファンサイト | ★ | |
2000年に初めて聴いたので、その後の活躍は知らない。 割と個性的なので続いて欲しい人。 今のところオフィシャル・サイトは無いようだ。 ファン・サイトはいくつかある。 stato di necessita (2000 Cyclope 543 584-2 Universal) 1曲目を聴くと骨太風のロックをしていると思ったが、3曲目で早くもベタに歌いたい本能が溢れ出てしまっている。 それなりに変なクセを付けてやさぐれて歌おうとしているが血は争えないというか。 parole di burro というこの曲は意外と聴かせる。 アコギとストリングスをバックに変な湿り気無く歌う l'ultimo bacio も独特。 ジャケットはハードな女ロッカーという感じだが、それらしい曲は結局半分以下。 まあ、そこがいいのだが。 |
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Lorella Cuccarini | ★ | |
歌手紹介 Discography () Commentary |
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Elisa ■公式FAN CLUBサイト | ★★ | |
基本的に英語で歌う人のようである。 結構人気はあるらしい。 イタリア的な要素は皆無。 Asile's World (2000 Insieme 300732 2 Universal) 全曲英語。 2曲目の CHAMELEON は、まるでビョークの Army of Me あたりみたい。 曲の感じといい、一語一語発音のテキストのような歌い方と言い、パクリじゃないかというほど。 |
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Giorgia ■公式サイト | ★★★ | |
歌手紹介 Giorgia (1994 Fox Band 74321-211992 BMG Ariola) Commentary Come Thelma & Louise (1995 74321 28095-2 BMG) Commentary Mangio Troppa Cioccolata (1997 Dischi di Cioccolata 74321 50863-2 BMG) Commentary Girasole (1999 Dischi di Cioccolata 74321 66791-2 BMG) Commentary Senza Ali (2001 Dischi di Cioccolata 74321 84091-2 BMG) Commentary |
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Irene Grandi ■公式サイト | ★★ | |
こういうのは若い子に人気があるんだろうなあ。 イタリアっぽくはない。 ラップ風味を加えたり色々やっているが、まあ英米系ポップス風で歌詞がイタリア語であるというだけの曲が多い。 サビの歌い上げかたにはカンタービレなイタリア人らしさがほんの少しのぞく。 あまり好きではないので、アルバムは以下2枚しか買っていない。 Irene Grandi (1994 CGD Tranne 4509-95632-2 Warner) デビュー・アルバム。 アメリカ風。 In vacanza da una vita (1995 CGD East West CGD0630-10603-2 Warner) これも、まあアメリカ風。
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Susanna Greco | ★ | |
歌手紹介 Discography () Commentary |
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Lisa | ★ | |
歌手紹介 Discography () Commentary |
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Luna | ★ | |
歌手紹介 Cronaca () Commentary |
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Fiordaliso | ★★ | |
歌手紹介 Discography () Commentary |
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Fiorella Manoia ■公式サイト ■公式FAN CLUBサイト | ★★★★ | |
力強くよく伸びる低音を持つハスキーな声はイタリアの和田アキコか。 Le Origini (1996 BMG ACDMRL 327502) 86年以前のBMG時代の録音による2枚組ベスト盤。 CANZONI PER PARLARE (1988 EPIC 466706 2 Sony mu) Commentary DI TERRA E DI VENTO (1989 EPIC 466136 2 Sony mu) Commentary I TRENI A VAPORE (1992 EPIC 471187 2 Sony mu) Commentary GENTE COMUNE (1994 HARPO HAR 477692 2 Sony mu) Commentary BELLE SPERANZE (1997 HARPO HAR 489170 2 Sony mu) Commentary CERTE PICCOLE VOCI (1999 HARPO HRP 491852 2 Sony mu) 待ちに待ったライブ2枚組。 EPIC、HARPO時代の曲で構成され、ベスト盤的な意味合いもある。 FRAGILE (2001 DURLINDANA COL 499894 2 Sony mu) 今年出たばかりの最新盤。 全ての曲が印象的というわけではなく、アルバムを通すとだれてしまうきらいがある。 |
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Mati | ★ | |
歌手紹介 Discography () Commentary |
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Irene La Medica | ★ | |
イタリアのマンマ予備軍のような風情とニャンニャン声のミスマッチが面白い。 soulista (1999 soleluna 538 284-2 Mercury) 1999年のサンレモ出場曲が入っている。 アメリカ風コンテンポラリーもの。 どうという程でも無いが、線の細い声が独特。 |
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Grazia di Michele | ★★★★ | |
歌手紹介 LE RAGAZZE DI GAUGUIN (1987 WEA 24 2139-2) Commentary L'AMORE E UN PERICOLO (1988 WEA 24 4631-2) RACCOLTA (1990 WEA 9031 71245-2) GRAZIA DI MICHELE (1991 WEA 9031 73859-2) CONFINI (1993 WEA 4509 92023-2) RUDJI (1995 GDM 481105-2 Sony mu)
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Mietta | ★★ | |
歌手紹介 Discography () Commentary |
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Nada | ★ | |
歌手紹介 Discography () Commentary |
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Anna Oxa | ★★★ | |
歌手紹介 Discography () Commentary |
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Paola & Chiara ■公式サイト | ★★ | |
綺麗なお姉さんデュオ。 さりげなさはイタリアのパフィーと呼ばれたこともあったが、もっとヒネリの無い無邪気な歌。 ■公式サイト CI CHIAMANO BAMBINE (1998 Columbia COL487273 2) ラ GIORNATA STORICA (1998 Columbia COL491180 2) ラ TELEVISION (2000 Columbia COL498051 2) ラテン風味の Vamos a bailar がずいぶんヒットした。 サビの所だけスペイン語で、あとはイタリア語という、殆ど違わんじゃないかという歌。 主に若い子が聴くものらしい。 曲の幅も広がり、それなりに聴けるようになってきた。 人工的で薄味ではあるけれど、ちょっとうたごころ。 |
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Elga Paoli | ★ | |
随分前に買ったアルバム一枚を持っているだけ。 近況はわからない。 Colpi di Gonna (1993 Ala Bianca 12855 3725-2) ピアノの前であられもない格好をしている妖艶な美人というジャケット。 全曲作詞、作曲を自分でこなしている、綺麗なだけではない人。 93年にしても、だいぶ古い感じのポップスではあるが、ハスキーなヴォーカルも力強く、意外に楽しめる。 |
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Susanna Parigi ■公式サイト | ★★ | |
線の細い、高音ウィスパー・ヴォイスが特徴的な歌手。 ちょっと珍しい。 アコースティック楽器やオーケストラをバックにしたミュージカル風の曲が多く、ややプログレたロックの一部という感じもある。 フィレンツェのケルビーニ音楽院のピアノのディプロマを持っているということから、もとはクラシック畑の人だったようだがプロフェッショナルとしては最初からポピュラー音楽をやっていたらしい。 アルバムとしては2枚。 Susanna Parigi (1995 RTI 1079-2 Ricordi) デジパック仕様のデビュー盤。 1曲目 Se amare e impossibile からミュージカルの中の曲のよう。 暗めのメロディ・ラインを持った曲の方が合っている。 前半は曲の変化もあるし、スケールの大きい曲もあって楽しめるが、後半もたれる。 SCOMPOSTA (1999 Carisch CL75 Warner Chappell Music) 4年後に発表された、2作目。 曲のスタイルに幅が出ているが、基本的にはデビューアルバムの路線であり、かなり強いスタイルの持ち主のようだ。 円熟味が増し、だれずにアルバムを聴き通させる。 メジャーになるタイプではないが、個性的で面白い歌手。 |
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Laura Pausini ■公式サイト | ★★★ | |
デビューした頃は普通のアイドル歌手という風情だったが、ヨーロッパ全域で聴かれるようなメジャー歌手になった。 日本盤も出たことがあるし、外資系輸入CDショップでは新譜が出るとかなり大きい扱い。 Laura Pausini (1993 CGD 4509-92385-2 Time Warner) デビュー・アルバム。 8年前に買ったときにはこんなにメジャーになるとは思わなかった。 大ヒットした La Solitudine (孤独)、このタイトルでは昔から名曲が作られてきたが、彼女が歌うのは他愛の無い古き良き時代の学園ラブ。 古い少女漫画的歌詞を鄙びた雰囲気の癒し系メロディに乗せて健気に歌う。 しっかりカンタービレしている。 |
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Antonella Ruggiero | ★★★ | |
歌手紹介 Discography () Commentary |
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Serena C | ★ | |
歌手紹介 Discography () Commentary |
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Teresa de Sio | ★★★ | |
歌手紹介 Discography () Commentary |
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Spagna ■公式サイト | ★★★ | |
妖艶系(リンクの公式サイトでご確認ください)。 イタリアのTVでは、国営放送でも真っ昼間からこのような妖艶なお姉さんが露出度の高い服を着て出てきたりする。 ほとんど毎年アルバムを出しており、中堅グループに入っていきそう。 「スペイン」という名前だが、本名のようで、Ivana Spagna と言う。 作詞は殆ど彼女自身が行い、曲も多くを作っているようだ。 アルバムの曲が全て個性に溢れた佳品揃い。 Siamo in due (1995 Epic EPC 478541 2 Sony mu) そのまま日本語に訳したら日本のテレビ・ドラマのエンディング・テーマ曲になりそうな曲 Davanti agli occhi miei からスタート。 湿度がやや高めの歌が多く、日本人好みと思われる。 Lupi solitari (1996 Epic EPC 483823 2 Sony mu) 孤独な狼達、というタイトルはどういう意味か? ジャケットの中の写真が豊富で、まるでプレイボーイかペントハウスみたい。 domani (2000 Epic EPC 497650 2 Sony mu) ジャケット写真も濃厚だし、歌も濃い目。 地中海気候的メロドラマな世界が広がる。 Con il tuo nome のようなスケールの大きな歌、ちょっとスペイン風味のイントロが印象的で中身はアップテンポが心地よい Un po' d'amore、古い民謡のような Acqua、ラテン風の Mi amor (タイトルはスペイン語だが、歌詞は伊西半々というのが面白い)、タイトル・チューンの domani はブルース風、次の anime sole はコンテンポラリー・フォークというように飽きさせることのないヴァラエティに富んだ歌が並ぶ。 la nostra canzone (2001 Epic EPC 5023102 Sony mu) 目下最新アルバム。 初めての全身写真のジャケット。 顔がどんどん若返ってくるようだが、やはり売れてくると色々お金がかけられるようになる? 歌詞が全く付いておらず、かわりにスパーニャ自身の謝辞だけが載っている。 その中で述べられているように、これは「特別な」アルバム。 これまでの、自作自演セルフプロデュースという方法からうってかわり、全曲が他の人によるものであり、プロデュースも別の人。 恐らく次のアルバムではまた元のやり方になるのだろうが、ここでは歌を歌うことに専念したためにかえってより幅広く自由に表現しているような気がする。 |
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Syria ■公式サイト ■Warner Music ItaliaのSyriaサイト | ★★ | |
歌手紹介 Non ci sto (1996 EASY ESY 483844 2 Sony mu) Commentary Station Wagon (1998 EASY ESY 1213 2 Sony mu) Commentary Come una goccia d'acqua (2000 cdg east west 8573 83369-2 Warner) Commentary |
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Tosca | ★ | |
歌手紹介 Discography () Commentary |
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Gerardina Trovato | ★ | |
歌手紹介 Discography () Commentary |
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Paola Turci ■公式FAN CLUBサイト | ★★ | |
歌手紹介 Discography () Commentary |
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Alessandra Valsecchi | ★ | |
もう消えてしまったのだろうか。 一枚だけアルバムを買っていた。 La Finestra dei Pensieri (1994 Polydor 519 944-2) 7年前のアルバムなので、随分古い感じがする。 特別な個性も感じられず、可もなく不可も無しだが、そこそこメロディに満ちたイタリアらしいポップス。 |