MARTA SEBESTYEN
3. "Blues for Transylvania"
(Hannibal HNCD1350)

4. "The Lost Jewish Music of Transylvania"
(Hannibal HNCD1373)

5. "Morning Star"
(Hannibal)

6. "Bela Bartok Album"
(Hannibal)

ソロ・アルバム
7. "Apocrypha"
(Hannibal HNCD1368)

8. "Kismet"
(Hannibal HNCD1392)

9. "The Best of Marta Sevestyen"
(Hannibal HNCD1412)
その他
10. Deep Forest "Boheme"
(Sony Music France)
サンプリング系メタ・エスニック・ユニットとでも言えようか、ディープ・フォレストがボエームというタイトル通り、東欧(トランシルヴァニア民謡やジプシー音楽など)に照準を当てたアルバム。賛否両論あろうが、このような試みの価値はあると思う。
3曲目 Marta's Song 映画に使われたくっきりと印象的なメロディ
6曲目 Bulgarian Melody この雰囲気はどこかで聴いたような気がする。上野耕路・曲、太田蛍一・詩のアルバム「人外大魔境」にありそうな。
9曲目 Twosome 3曲ともスロー・テンポの歌だが、リズムを強調したバックをあつらえてリバイブさせている。
ところで、2曲目などのジプシーの歌はスペインのジプシー音楽の響きに通じるノリがある。あ、ロマ人と謂わねばならなかったか。まあ、フランスに行けばツィガーヌとかジタン、ドイツのツィゴイナーにしても、スペインのヒターノにしてもそのまま使ってはいるのに、彼らの差別には関わらなかった日本でジプシーと言うのを止めてもあまり関係ないかも知れないが。
11. Donal Lunny "Coolfin"
(Metro Blue)
5曲目のMoldavian
Triptychにゲスト参加。モルドヴァ地方の民謡だが、バックはムジュカシュではなくドーナル・ラニーのバンドの面々。つまり、楽器も全部アイリッシュ系なのである。大変面白い試み。マルタはKISMETの中でアイリッシュ・チューンを歌っており、これは逆にアイリッシュ・アルバムの中で東欧の歌を披露した形だ。前後の曲との対比、何か共通するところを聞き取るのも一興。いろいろなミュージシャンのアルバムで仕掛けを行ってきたドーナル・ラニーだが、万を満たしての発表となる自身名義のこのアルバムはとても楽しい。