SEX発電
本文へジャンプ 2006.3.4 

 

"Conviene far bene l'amore "
(1975-Italy:C-/106m.81m.)
"THE SEX MACHINE"
セックス発電/男女100人・絶頂物語(ビデオ)

Directed by:Pasquale Festa Campanile
原作:Pasquale Festa Campanile
脚本:Ottavio Jemma, Pasquale Festa Campanile
撮影:Franco Di Giacomo
音楽:Fred Bongusto

Gigi Proietti .... Prof. Enrico Coppola
Agostina Belli .... Francesca De Renzi
Eleonora Giorgi .... Piera
Christian De Sica .... Daniele Vanturoli
Mario Scaccia .... Mons. Alberoni
Adriana Asti .... Irene Nobili
Franco Agostini .... Dr. Spina
Quinto Parmeggiani .... De Renzi

うーん、懐かしいっ。忘れもしない'82年の春だったよなぁ。こんなもんを観に行く事になるなんて思いもよらなかった。だいたいあの時は『マニアック』を観に行く事になっていた。が、なんと封切りにはこの作品が併映として自動的に付いていたんですね。デートの映画に『SEX発電』、じゃあ相手はどう思うものか.....それ以前に『マニアック』って選択肢もちょっと問題あったかもしれないけど、これはホラー開眼、の意味はあったのです(が、結局これを見せた事も後悔した)。
が、劇場で私はびっくりしたもんです。これってパスカーレ・フェスタ・カンパニーレの映画だったんですね!なんとまだ映画作ってるのか!と。実はこの時点でも結構年月がたっていて旧作だったんですけどね。いったい何がどう間違ってこんなのを併映にしたのか日本ヘラルド。『マニアック』との二本立ってどんな観客層狙ったんだよ?.......私みたいなのか。
さて、この時はとにかく内容が過激になりませんように、と祈りながら観てたんで(純情だったんですね)。それでもエレオノラ・ジョルジの美しさには陶酔しました、私。『インフェルノ』
で気になってた人だったんですが、こんなにも美しい姿+色っぽい姿見せられたらなぁ。完全にこの人にマイりましたねー、しばらくは。その後の劇場観公開の『ヌードの女』(TV放映)もそうだったけど、女神のように美しいけどばんばん脱ぐ時は脱ぐ、でも映画はなかなか吟味している?ようで優れた作品ばかりだったんですね。
さて、この作品、内容は結構有名な話かもしれません。大学時代の友人が「この話は知ってる。『プレイボーイ』で読んだ」とか言ってたので調べてみたら確かにパスカーレ・フェスタ・カンパニーレ著としてノベライゼーションがあったんですね(『オルゴン・ボックス』集英社)。近未来、地球上からはエネルギーにあたるものが枯渇してしまい、それに代わる物を、と研究を続ける主人公が発明したのはセックスの際にエネルギーが発生する、それを資源として利用する、というお話。なんだイタリア風な艶モノ喜劇かい、と思うんですね。でも、実は結構奥が深い、って事が判りました、今回。なんか全然違う映画のような気もしました。で、調べてみたらやっぱり全然違う。今回イタリア版のオリジナルで観たんですが(字幕も何もあったもんじゃないので苦しい事苦しい事)これは106分。’82年に劇場公開したものは81分しかなかったんですと。切ったな、ヘラルドめ、『マニアック』と併映するために!この25分間の差は大きいよ。確か劇場公開版は「さてこうしてエネルギー源が確保されましためでたしめでたし」で終わっていた気がします。ところがとんでもない、その後がこの作品の一番大切な部分だったんですね。開発した当の博士が「愛の無い」セックスについての疑問を持ち始める、ってところが実にこの監督らしい、人間臭いいいところなんです。値打ちなんです。結末にはちょっと唸らされました。これはエレオノラ・ジョルジとかアゴスティーナ・ベリの美しさとかだけで騒ぐ映画じゃないな、と。ウーン、感心した。凄くいい映画だと思う。
日本でもビデオが出てたようですね。『セックス発電/男女1000人・絶頂物語』って...知らなかったなぁ。