十九歳の地図
本文へジャンプ 2006.1.29 

 


(1979-日本)

監督 : 柳町光男
製作 : 柳町光男,中村賢一
原作 : 中上健次
脚本 : 柳町光男

出演:本間優二,蟹江敬三,沖山秀子,山谷初男,原知佐子
白川和子,中島葵,川島めぐ,竹田かほり,中丸忠雄,清川虹子

まったく因縁の作品であった。私の大学生時代の映画サークルの生活はこの一作から始まったのでした。当時、製作者でもあった監督はこの作品を盛り上げるために大学生のサークルにまでしっかりと足を伸ばして浸透して積極的に活動をしていたのでした。下手したら前売券まで売って回るような羽目になってたもんなぁ。が、私も映画活動に関してはポリシーのある人だったので自分の分の前売券だけはお金払いましたが。しかしまずこういう邦画のどろどろした世界に足を突っ込んだのはその後には大きく影響していたのかもしれません、今考えたら。
当時、私は18歳だったので「なんだ十九歳の世界なんてまだ知らねー」なんて気持ちで観ていました。とにかく主人公が好きになれない青年で、お前のイライラはすべてお前自身のせいである、と完全に否定して不快感だけを残したような印象だったが、今日、さらにこれらの倍以上の年齢ともなった目で観てみるとこいつらの言動も可愛いもんじゃのお、なんて視点でした。悶々の日々、比べると幸せな19歳を通過してきた自分を思います。

沖山秀子が素晴らしい演技を見せます。凄い。ほかちらりと出てくる出演者たちの豪華な事、これは驚いた。竹田かほりなんかも高校生役で可愛いのであった。

ラストが本当に秀逸で、やはりこの作品、当時もっと評価すべきだったのかなぁ。今だったら.......