最後の二基
『質入れ道』と『大山街道』の二基は未確認のまま、2ヶ月近くたった。道路工事中の影響で『大山街道』に不安はなかったが、『質入れ道』は何度探索に行っても見つからず、地元の自治会長にでも尋ねてみようかと思い、花見がてら、のんびりと出かけた。

『質入れ道』
個人宅の庭に入るかと思う崖っぷちの細い道を歩いていたら崖を下る坂道があり、すぐ傍に『質入れ道』を発見した。先入観が、これまで発見を遅らせたのである。
『質入れ道』は『三田』地区の人が、年貢を納めるため、『荻野』の質屋に通った道である。
私が抱いていた先入観
1.質入れに行くのだから目立たない道だろう。・・・これは正しかった。
2.『三田』地区を現在、人口が多い丘陵地と思い込んでいた。・・・これが誤り

今でもそうだが、屋際から才戸橋に通じる県道より東の中津川河川の方まで『三田』である。昔の『三田』の中心地は、むしろ下の道路に近い地域だったのだろう。小学校も八幡さんも丘陵の下にある。
改めて考えると、三田から荻野のある丘陵地に向かう道は『清源院の参拝路』と屋際からの『大山道』がメイン道路と想定される。
それに比べると、右図でAからBへ向かう細い山道は目立たない。『質入れ道』にふさわしいかったのであろう。


坂下方向から

坂上へ登る

坂上の道標

『大山街道』
新宿交差点の工事は完了していないが、一段落したのであろう。整理された神社の一角に青いビニールシートを被ったものを発見した。一目で「あれだっ!」と直感した。シートを少しめくって、確かめた後、写真を撮った。帰路に子合で大きな桜の木が満開であった。


み〜つけた

お顔を拝借

後方は日吉神社