関東三十六不動霊場 成田山 新勝寺・坂東観音霊場 龍正院  2010年06月15日

2:52 宿出発してJR成田線沿いに香取、佐原を目指す。
6:18 香取駅入口を通過。津宮の鳥居を見るため利根川の堤防に上がる。
津宮から国道を離れ、佐原市街の伊能忠敬記念館を目指す。この辺りお宮やそれにまつわると思われる氏が多い。
7:17 記念館に到着。もう雨の心配はなさそうなので、上下のレインウエアを脱ぎ、身軽になって少し休憩をする。記念館のオープンは9時なので入館はあきらめる。忠敬の旧宅や江戸情緒を感じさせる建物が多い。もっと観光地としてPRすれば人気が出ると思った。ボランティアの老人があやめの手入れをやっていたり、忠敬の末裔らしい人が経営している店の周辺をかいがいしく働いている街の情景が日本の朝を感じさせた。
  
10:11 神崎大橋に到着。
神崎大橋から常総大橋まで再び利根川の堤防道路を歩く。水田の緑が目や心を休めてくれる。名所旧跡がなくても歩いていて気持ちが良い。河川敷の雑草をトラクターのような機械で掘り起こすように刈っていく行く姿が興味深くて見ていたが、遠くに離れているので詳細な構造が分からない。写真よりもビデオに撮っておきたい独特の動きであった。
  
11:26 常総大橋に到着。
12:01 龍正院に到着。納経の受付をしてくれたのは、まだ若い頭髪の剃り痕が青白く感じられる尼僧であった。さりげない笑みと眼差しでお接待のキャンディーを数個戴く。なぜか昔訪ねた根来寺の尼僧を思い出す。
今回の旅も残すところ成田山だけになった。いつものことであるが、ゴールが見えてくると疲れがどっと出てきて、歩く足取りが鈍ってくる。
九十九里のほうを歩いているときは、成田を飛び立った飛行機を多数見たが、久住は着陸する飛行機の進入路になっているようで航空会社のマークがはっきり見えるほど低空を飛んでいる。
  
14:50 新勝寺に到着。広い境内であちこちに納経所はあるが、関東三十六不動霊場の納経所は一番高い所にある平和の大塔のしかも最上階である。大塔内には他の拝観者はいなかったので、誰に憚ることもなく独り言をつぶやきながら這うように階段を昇る。最上階は極彩色に彩られて別世界である。我が守り本尊である不動明王の三十六不動霊場を結願できたことを報告した。私は元来神頼みや仏にお願いするのは嫌いなので、『結願』とか『満願』とかいう言葉にはしっくりこないが、目標を達成した喜びは非常に大きいものがある。
  
16:08 京成成田駅に到着。成田空港から本厚木行きの高速バスで帰宅しようとしたが、案内所がなく対応する駅員も他の業務で忙しいそうなので諦めて、電車で帰宅する。