じみ氏&ふぇり氏四十歳到達記念企画(爆)
人生の折り返し点を迎えた両者が
スレイドを中心にグラムロックについて
熱い胸の内を告白!

「Cum On Feel The Noize」コンビのハマ在住・ふぇり氏が筑前に突如飛来。福岡市の深南部にあるじみ氏豪邸にて、T.REXと並ぶ青春の記念碑「スレイド」を中心に、グラムロックへの思いを両氏が熱く語り合った・・・(苦笑)。


スレイドのビデオに見入るふぇり氏

■日時:1999年8月19日 午後4時〜20日午前0時
■会場:福岡市南部、通称“グラム御殿”
■酒肴:酒=焼酎『黒伊佐錦』、焼酎『麦飯石』
    肴=手作り生ハム、日水『鯨焼肉 ひげ鯨赤肉味付』缶詰
■備考 J=じみ氏 F=ふぇり氏


:もうすぐ4時やけど、どうする?飲む?

F:おお!もう飲もうやぁ。よかろう、どこにも出らんちゃけん。

『Slade On Stage』
英BMG◎ND74343 1982

:そいでくさ、まずこれなんやけども・・・82年のライブみたいなんよね。知っちょるヒット曲ちいうたら新しいのでも「Gudbuy t' Jane」くらいしか入ってないちゃけど、やっぱ録音は82年みたいなんよぉ・・・
 曲目の中で判明しちょるんは、「Everyday」が74年のアルバム『大狂乱』に入っちょったくらいかなぁ・・・

(と、CDを流す。一曲目「Rock'n Roll Preacher」)

F:えええええええ??上手いやん!(爆笑)

:そうやろ!なかなかいい演奏やろ!(ニヤリ)

F:なんか別人みたいやなぁ〜。すごいタイトでかっこいいやん!

:全盛期からちょうど10年、少しは上手くなったっちゃろ(笑)

F:基本的にはやっぱリフが命のバンドやな。

:そそ。デイブ・ヒル(g)はやっぱ“リズム・リードギタリスト”ばい。

F:いや、稚拙な演奏でもっと笑えるもんと思っとったけど(爆笑)

:『スレイド・アライブ』は結構稚拙なんやけどなぁ。これはさぁ、締まった演奏しちょるったいね。スレイド、見直したよ、これで。

(一曲目「Rock'n Roll Preacher」のエンディング)

F:この終わり方聴くと、やっぱ70年代のバンドやなぁ〜って思うねぇ・・・

:どん臭いちゃろう、終わり方が?。しょうがなかったい、やっぱスレイドは70年代の音やもんなぁ。・・・それにしてもくさ、客の歓声が男ばっかやろう?全然黄色くないったい!(笑)

F:そそそ!! あの『Sladest』の裏ジャケのまんまやな(笑)。

これが『Sladest』の裏ジャケ写真
デイブ・ヒルが持つギターのボディ左横に
疲れきったおっさんがステージに腰掛け
一休みしている。

:客のどこにも女の子がおらんったいなぁ〜。どげな客が支持しとったか、一目瞭然やね。ほんと中学ん時から、この写真には違和感だらけやったもんなぁ(爆笑)

F:だいたいおっさんがステージの端に腰掛けておるか??(苦笑)

:トランプのキングみたいなおっさんが真ん前におったり、ほんと男ばっかやもんねぇ・・・

(ふぇり氏、『Sladest』の裏ジャケを手にして)

F:スレイドちゃ、やっぱ労働者の音楽なんよ。だってこの写真のステージ、奥行き無いし、コンサートホールやなくてクラブやない?んで客は野郎ばっかやろ?

:うん、そうやね。ほんと製鉄所とかさぁ、工場の労働者が一杯ひっかけながら聴く、そげな感じやもん。・・・それにしてもこげな写真をジャケに使うかのぉ〜(苦笑)


『ビートクラブ VOL.8 クレージー・ワールド』
日LD(株) LD SM048-3228

:あんた、動くスレイドは見たことある?ない?んじゃ、ちょっと見てみるかえ?

(じみ氏、LDをデッキにセット)

:これはドイツのロック番組『ビート・クラブ』のフィルムを集めたオムニバスなんやけど・・・「Cuz I Luv You」が入っとるったい・・・

F:おお!いいねぇ!・・・・・・え?デイブ・ヒルがベース弾きよるやん!?・・・でも、SGベースの音、すかんったいぃ。

:そりゃ、しょうがなかったい。それに、ジミ・リー(b)がヴァイオリン弾かんといかんけん。

F:そうか。それにしても・・・なんかデイブ・ヒルって、髪がShazunaみないやなぁ(笑)

:顔は違うけどな(爆)・・・でもええ曲だよね。

F:うん!このヴァイオリン、ええわぁ!

(じみ氏、同じLDの別ミュージシャンを見せてみる)

:いや、これあんたに見せたかったったい。Captain beefheartの「I'm Gonna Boogralize You Baby 」(ニヤリ)

(ふぇり氏、まったく無反応)

:次はくさ、New York Dollsの「Looking For A Kiss」。これさぁ、やっぱ今聴いてもパンクったいねぇ。文句無しにカッコよかばい!俺、30過ぎて、これ見てファンになったばい、ドールズ(爆笑)

F:・・・ギタリストが持ってるGibson TVモデル・・・やっぱ、かっこいいばい!

:・・・次、行きましょ(苦笑)


『ジギー・スターダスト』デヒッド・ボウイ
日VAP LD VPLR-70663

:これは、「ジギー・スターダスト」の最終公演なんよ。あのジギーに死を宣告したちゅーね

F:あんたもいろいろ持っとるねぇ〜(呆れ顔)

(オープニング:「Hang On To Yourself」)

:いい曲やねぇ、ほんと。

F:やっぱね、ボウイは曲作りが大人向けなんよね。

:うん。メロディー・メーカーとしての才能は抜群やと思うわ。

F:俺が一番好きな「Starman」だって、大人向けの曲やし音の造りもそう。それがティーンにも受けるちゅところが、息が長く活動出来た理由やないかなぁ?

:そそ。このステージの客層を見てもくさ、もちろん女の子も多いけど、男のファンも結構おるもんねぇ。

F:やっぱキャアキャア言うてくれるファンと、音楽自体にも惚れ込んでくれるファンを両方持ったら、強いったい。

『ボーン・トゥ・ブギー』 マーク・ボラン&T.REX
日VAP LD VPLR-70161

:ボランやったら、『Born To Boogie』を見たら解るけどくさ、もう女の子ばっかやんか、客が。

F:おう、見たよ見たよ、あれ。

:スレイド、ボウイ、ボランって客層、支持層見ても、明確に色分け・棲み分けがあるちゅーのが、よー解るよね。

(ここでボウイが、歌舞伎からいただいた衣装の引き抜き早変わりの技を見せる)

F:でもさぁ、この当時のボウイって、やっぱこげな格好やないとウケんやったんやろか?

:どしてな?・・・やっぱこのオレンジ頭とドぎついメークが差別化ちゅーもんやないかいの?

F:だって、この衣装、どー見たって“ビューティ・ペアー”ばい!(爆笑)

:はははははは! ・・・あんた、そげなこと言うたら、ジギーのイメージぶち壊しやろもん

F:それにしても、このボウイは若いねぇ・・・「レッツ・ダンス」でスーツ着とったのが信じられん。

:ほんと、ボウイもあれで“ただの人”になったなぁ・・・


F:ところで、あんた「ジーン・ジニー」のクリップ持ってない?中学生の時に『11PM』で見た想い出があるったい。

:ん?・・・これやないかなぁ?

『ビデオ・コレクション』 デビッド・ボウイ
日 東芝 LD TOLW-3173

(じみ氏、ジャケットをふぇり氏に手渡す)

F:ちょっと! その前に最初の「Space Oddity」ば聴かせてやってんない!

:よかよぉ〜

(「Space Oddity」が始まる。当時の録音スタジオの内部がイメージカットとして使われている)

:このフィルム、安っぽかろう、造りが?

F:宇宙をイメージするのはわかるばってん、なぁ・・・。いまどきこげなレコーディング・スタジオなんてなかばい。

:まるで、ウルトラマンの科特隊基地みたいやもんなぁ(爆笑)

F:うん。音はやっぱ、大人ちゅー感じがするねぇ。

(「Jean Genie」が始まる)

F:・・・・・・・・・・・・・

:どしたとな?あんたが見たのとは違うな?

F:うむ・・・、なんか違うったいねぇ。

:「Jean Genie」のクリップち言うたら、これやけども・・・。あんた、11のカバーガールばっか見よって、覚えてないっちゃろう?(ニヤリ)

F:そうかも。ふふふ!


『Greatest Hits』 ゲイリー・グリッター
日ジムコ◎JICK-89105

:ちょっとこれ、聴いてやってんない。グラムち言うても日本じゃキワモノって思われてたゲイリー・グリッターったい。この「ロックンロール・パート2」ちゅうのが売れたんやけどね。

(「Rock'n Roll Part2」が始まる)

F:ふんふん・・・・

:これさぁ、97年のイギリス映画『フル・モンティ』にも挿入されてたみたいに、イギリスでは国民曲ち言うてもええくらいに愛されちょるらしい。サッカー場とかでかかると、客がみんなこのかけ声を合唱するんやて(笑)

(「Rock'n Roll Part1」が始まる)

:んで、本当はこの唄入りバージョンがA面やったんよ・・・。どう?

F:あ!絶対「パート2」の方がいいわ!

:ま、日本人のイメージからするとグラムちイメージや無いけどな。でも、これいいよ。わしは好きやね。


『Sladest』 スレイド
日ポリドール◎P28P-25078

:ちゅうーわけで、最後はスレイドで締めるか。やっぱこれやろ!

F:『スレイデスト』やね。

(一曲目の「Cum On Feel The Noize」が始まる)

F:・・・この方言がいいよなぁ

:cumとかnoize、skweezeとかのぉ〜。

F:gudbuy t'とか読めんばい(笑)

:いや、方言で表記しちょるところが無骨で良かったい。

F:それにしても、クワイアット・ライオットの「Cum On・・・」には驚いたな!

:それそれ!ヴォーカルはノーディ・ホルダーのまんまちゅーに、ギターがメチャうまやろ!。よくぞここまで上手くなってくれたち、わしぁ、泣いたばい(爆)

F:ボーカルは同じなんやけど、演奏がすごい格好良くてくさ。スレイド、生まれ変わったんやないかてね。

:ところがくさ・・・クワイアットやったったい(苦笑)

F:声がまんまやったのには、びっくりしたな。

:でもくさ、やっぱスレイドのヘタばってん、“ぬくもりを感じさせる”演奏で好きっちゃね。(笑)

F:まぁ、同じ曲でも演奏するやつがうまいと、あそこまで変わるもんかと驚いたな。でも、俺はノーディのボーカルは大好きよ。

:そうそう、曲作りもいいしね。わしは、スレイドはちゃんと自作しきるから好きよ。ちょっとこれ、聴いてんない・・・

(『Nuggets』所収のMax Frost&The Troopersの「Shape Of Things To Come」をかける)

F:お・・・これ、「Shape Of Things To Come」やん!

:これが『スレイデスト』にも入ってるヤツのオリジナルなんよ。60年代のサイケ映画の挿入曲で、バンドは覆面バンド。・・・スレイドのアレンジもよかろう。

F:うん、スレイドの方がよくできてる。

:そういやくさ、何日か前に、英米のスレイドファンのサイトを見て回りよったと。結構あるったいね。

F:ほぉ〜

:結構ノーディ・ホルダーを神格化してるみたいね

F:ふむ。やっぱ男のファンが多いちゃろか?

:そうやね。BBS見たらくさ、イギリス、アメリカはじめ、ドイツやらスペインやら各国のファンがカキコしとるったい。んだら、みんなさぁ、「I'm 41years old :-)」とか、そげなんばっかたい! 俺達と一緒やなぁ〜ってね(ニヤリ)

F:みんな同じ頃にファンになって、今だに聴きよるわけやな・・・。「俺も歳取ったら、演歌聴くようになるんやろうなぁ?(一一;」って中学の頃思いよったけど。(笑)

:お互い、懲りんなぁ(爆笑)。・・・さて、12時過ぎたけん、寝るかえ?

F:そうすっか。んじゃ!

:うん。おやすみ。

(了)


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