Seven Down
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 一同が死体の周りに集まっているところへ、すばる探偵が登場。
 黙って皆が見守るなか、彼女は死体のまえにしゃがみこみ、顔を近づける。
「わ、私を殺したのは・・、あ、あ、あいつだぁぁ・・」
 突然、恐ろしい声が響く。
 誰もが息を飲んで一歩後退した。
 一人、棒立ちになった男。彼の顔は青ざめ、躰は震えている。
「ち、違う・・、おれじゃねぇ!」
 恐怖に震える声だ。また全員が一歩後ろに下がった。
 すばる探偵は立ち上がりゆっくりと振り向く。彼女は全員を順番に睨んだ。
 そこへ、名犬トーマが現れる。彼はすばる探偵の足もとに近づいた。
「お母さん、もう帰りましょう」
「ふ・・」すばる探偵が微かに笑みを漏らす。「そうね・・」
 やがて、すばる探偵と名犬トーマは去っていく。
 残されたものは、まだ黙っていた。何が起こったのかも、誰もわからない。

この事件が後年小説化された「一人芝居」である。




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