「某」より、ちょっと解説なぞを・・・(笑)

山崎さん、拙作アップしてくださって、どうもありがとうございました。
いや〜、なんちゅ〜か〜、自分で見ても
「顔からファイヤーッ!!!」ですは・・・(笑)
      
さて、「某」の正体をご存じの方々からメールを頂戴いたしました。
ありがとうございます。 お返事、ゆっくり書かせていただきますね。
ただひとつ・・・一番多く寄せられたご質問は、
「ヨーロッパの霊力者因子『M』血統って、実在しますか?」というものでした。
私のメルアドをご存じない方のためにも、いまこの場でお答えします。
          
「実在しません。」
     
アララ〜、でしょう?(笑)
でも、モデルはあります。
紀伊國屋書店の検索「 KinokuniyaBookWeb 」に出ている
「フリークス」という本です。(フィドラー・レスリー著・青土社 434p A5版)
かなり堅い内容の、身体生理学の専門書です。(でも、おもしろいよ〜♪)
       
この中に、中世ヨーロッパにおける、人と違った形の性器を持って生まれてしまった
女性に対して強制的に「性器除去手術」が行われたという記録の記載があります。
初めて読んだとき、私は大変なショックを受けました。
ずっと忘れることができませんでした。
      
そこで、「霊能力者」という「マイノリティー(社会的少数派)」である
マリアとレニに、この身体的特徴を、私は あえて持たせました。
      
マリアは、裸のレニの姿を見た瞬間に「自分たちは同族である」と見抜きます。
嬉しいと同時に、きっと切ないことだったでしょう。
「狩られる者同士」として。
    
一部アップしていただいたネームは、実はかなり硬派なシロモノです。
(すけべぇですけど・笑)
人間の人格形成に大きな影響をもたらす「セクシャリティー」について、
マリアはレニに自覚を促します。      
(レニというキャラクターのテーマは『人間性の崩壊と再生』ですから・・・)
ですから、マリアはあえて、自分の指ではレニに触れません。
     
私は自分自身のサイトもひとつ持っております。
しかしそこにはサクラファン以外にも、出版関係者、美術工芸家、カクテルや
エッセイのファンの方、フェミニストやセクシャル・マイノリティーの方々も
いらっしゃいます。
    
きちんと分科する、あるいは私自身がコンスタントに、エンタティナーとして
作品を提示し続けて「これも私の一部です」と責任を持って主張することが
出来ればよいのですけれど・・・・
・・・・今はさまざまな事情があって、それがかなわない状況です。
      
そこで、この古いネームを(なにしろ98年に描いたものですから!)
山崎さんにお見せしました。
山崎さんのサイトも「18禁あり」というルールのもとに
とても真摯に「女性の『生と性』」に対して問題提起し続けていると
私は感じたからです。 (私は山崎さんのファンなのです。)
       
あえて特例の「匿名」という形で掲載していただきました。
本当に、ありがとうございました。
      
私たちは「サクラ大戦」という優れた作品をフィルターとして、
ひとりひとり「自分自身」と向かいあっています。
「サクラ・ワールド」を楽しみましょう、みなさん!!
(ニッコリ)
                              (「某」より)