2塁側自由席 11/2003

絵日記みたいなもんです


(11月30日・日曜・109打席目)



Hello Grip, Good-by Grip


toothbrush

■先日、娘が通う保育園で歯磨き指導があった。
そのなかで、歯科衛生士のかたが歯ブラシの持ち方について、
毛がこっち向きを「こんにちは持ち」、向こう向きを「さよなら持ち」と
表されていたらしい。驚くと同時に、へえ、工夫されてるだなぁと感心。
「こんにちは」と「さよなら」、こっちと向こう、表と裏、英語でいえば
ハローとグッバイ、テニスだったらフォアハンドとバックハンド、
野球やったら……って、例えんでええっちゅうねん!
「こんにちは持ち」「さよなら持ち」というネーミングのおかげで、
単調な歯磨きがとつぜん楽しい行為にみえてきた。




(7: 15/text and illusration by Yasuhiro Ohkura)


(11月27日・木曜・108打席目)



鏡よ鏡、世界でいちばん
歯に青のりが付いてるのは、だあれ?


mirror-keitai

■先週、近くの電気店の前を通ったとき、
なんとなく女性スタッフと話し、もらったカタログをパラパラめくっていたら、
「便利なミラーディスプレイ」という言葉が目にとまった。
「えっ!? うそやん!」
驚いてたずねると、文字通りの「鏡画面」。*キーを長押しすると、
ディスプレイが鏡に早変わりするそうだ。そういう機種があったのか。
しかも、カメラで撮った自分をディスプレイに映す、といった
モニター画面のような機能でなく、実際に、鏡に変身するとのことだった
(もしかして、TV−CMでよく紹介されてる機種、なんてことはないですよね。
ここ最近、バタバタしていることもあって、僕はほとんどテレビを見ていないのです)。
店頭にあったのはモック (見本) のため、鏡への切り換えができず、地団駄を踏んだ。
あれって、いったいどういう仕組みなんだろう。
ま、いずれにせよ、お好み焼きやタコ焼きを食べた後など、けっこう役立ちそうだなぁ。



(4: 58/text and illusration by Yasuhiro Ohkura)


(11月26日・水曜・107打席目)



讃岐みかん、とは言わんか


kagawa-mikanbatake

■親戚のおじさんが、香川県の詫間町という
瀬戸内海に面した土地でとれたミカンを送ってくれた。
愛媛県産と違って、馴染みが薄いかもしれないけど、
どうしてどうして、甘くてジューシー、なかなかの味わいです。
うどんの次は、みかんだな (ってことは、ないか)。





(6: 40/text by Yasuhiro Ohkura)


(11月25日・火曜・106打席目)



のんで のんで のまれて のんで〜♪


sho-chu?

■隣の駅のそばに、前々から気になっている店がある。
といっても、入ったことはないのです。
もしかしたら、ゆる〜くて、ちょっとヤバい
この看板にひかれているだけなのかもしれません。

「ファイナルアンサー?」
「ショウチュウ!」
というやりとりが夜毎、カウンターごしに交わされたりして……。
ってことは、ないか。
いや、過去に一回くらいはあるんちゃうかな。




(5: 15/photo and text by Yasuhiro Ohkura)


(11月24日・月曜・105打席目)



ジャンクいろいろ


school-chair

■フリーライターの大平一枝さんの新著『ジャンク・スタイル 世界にひとつの心地よい部屋』(
凡社
コロナ・ブックス110、写真:小畑雄嗣氏)をめくると、かっこいい部屋、おしゃな暮らしぶり、
こだわりのインテリア、素敵なライフスタイルの数々に出会うことができる。僕はページを繰ってい
て、羨ましい空間ばかりの出現に、幾度もため息をもらした。ええなぁ、こんなスペースで生活して
みたいわ、と巻末までに何度感じたことか。

 同著のまえがきに

   本書は、古いものを暮らしの道具として楽しみながら使っている人びとのライフスタイルをま
  とめたものである。
   作家や年代やブランドに関係なく、歳月を経てきたものだけがもつ味わいを純粋にいとおしむ。
  そういうライフスタイルを「ジャンク」と呼ぶとき、「がらくた」という意をもつその言葉があ
  る種の品位さえ帯びて、私には映る。

と大平さんは書いておられ、実際のところ、誌面に登場する数多くのジャンクにはどれもある種の品
があり、そのせいなのか、あるいは住人のせいなのか、どの部屋にも品が漂っているように見える。

 わが家を見回すと目に入る、古い椅子4脚。近くの小学校に用事で訪れた際、不要になって体育館
の裏に積まれているふうだったなので、教頭先生にことわって譲ってもらったものだ。今でも、貴重
な戦力として活躍してくれている。あの4脚は、どう考えたって、「品のあるジャンク」でなく、文
字通りのジャンクだよなぁ(タダでいただいておいて、こんこと言ってすいません、教頭先生)。


(8: 35/illusration and text by Yasuhiro Ohkura)


(11月20日・木曜・104打席目)



坊っちゃん並みの無鉄砲だな


rensai-botchan

■試読キャンペーンをやっているというので
朝夕刊を届けてもらった、東京新聞に驚かされた。

夏目漱石の名作『坊っちゃん』をいま連載しているなんて。
一瞬、冗談抜きで目を疑いましたね、私は。






(4: 30/illusration and text by Yasuhiro Ohkura)


(11月18日・火曜・103打席目)



ライ麦畑でなく、天然芝で捕まえて


cather in the right

■「ライトのポジションにつくんだったら、
プロテクターやマスクは必要ないんじゃないか、
ってイニングの合間に何度も耳打ちしたんですけどね。

こんなこと言いたかないけど、彼、
人の意見をまったく聞かないんですよ」



なーんて、いったい誰のことやねん。

村上春樹さんが訳された『キャッチャー・イン・ザ・ライ』、
読もう読もうと思いつつ、
まだ手つかずのまま書棚で待機しています。






(4: 30/illusration and text by Yasuhiro Ohkura)



(11月17日・月曜・102打席目)



まちがっちゃイヤー


■カーニバルという名のバラエティショップの店頭で、ぐるぐる
しているものを娘が見つけ、指差しながら僕に教えてくれました。

「お父ちゃん、ほら、飛んでるよ」

天井に結わえられた糸で背中を吊られていますが、
一瞬、ほんとうに飛んでいるようにも見える、
ロボットのような人のような、見覚えのある玩具です。

「あっ、バズ・ステッグマイヤーや」


家で『トイストーリー』のDVDを見たばかりだったのに、
バズ・ライトイヤーと、外国人タレントのリサ・ステッグマイヤーさんを
ごっちゃにして呼んでしまうとは、恐竜並みの脳味噌やな、僕は。

固有名詞の最後が「イヤー」だから間違っただけなのか。
それとも自分でも知らないうちに、リサ・ステッグマイヤーさんのことが気になっていたのだろうか。
リサ・ステッグマイヤーさん、おそるべし。


bottlepet


(5: 05/illusration and text by Yasuhiro Ohkura)


(11月14日・金曜・101打席目)



想像上の生き物 (1)



bottlepet


■起きがけに水を飲んでいて思いついた生き物、ボトルペット。

それで、どうしたの? とか言われると困るんですけど‥‥。



(7: 00/illusration and text by Yasuhiro Ohkura)


(11月12日・水曜・100打席目)



文字通り、目が離せなかった


kininarue1 kininarue2

■たまたま通りがかった、大田区のある場所で出会った
自動扉の透明ガラスに描かれている (貼られている?) 絵です。

なんと表現していいのでしょうか。
子供っぽくて、でもテレビアニメに毒されていないようにも見えるし、
アニメのキャラクラーをいったん飲み込んで消化したあと
カタチにしているようにも思える。
キャラクターを皮肉った現代美術作品のような気もしてくる。
とにもかくにも、僕はいっぺんで魅入られてしまいました。


(7: 25/illusration and text by Yasuhiro Ohkura)


※このサイトで、紹介してしまうのはいけないことかもしれませんが、
魅力に満ちたその絵のことを、純粋に、話したくなってしまったのです。
どなたかにご迷惑をかけているのであれば、申しわけありません。


(11月11日・火曜・99打席目)



あなたはグリーティングカードを送る人ですか


greetingcard mens


■ハワイ在住の知人から、贈り物が届いた。ものすごくうれしい。包みを開けると
あるものといっしょに、グリーティングカードが目に飛び込んできた。

電子メールが普及したとはいえ、おそらく、欧米ではグリーティングカードは今でも、
ポピュラーなもの存在ではないだろうか。

さて、日本では、どうだろう?
わが国にも年賀状や暑中見舞いがあるけれど、それらとはちょっと違う、
もっと気軽に送りあうもの、というイメージが、グリーティングカードにはある。

なんだかんだ言いましたが、実際は、
「グリーティングカードって、ええもんやなぁ」と単純に喜んでいる私です。



(5: 55/illusration and text by Yasuhiro Ohkura)


(11月9日・日曜・98打席目)



亀の傘に思う


tortoise umbrella

■近くのスーパーマーケットに展示されていた、亀の傘。
あれ、おもろかったなぁ。意表をつかれた。

どういう人が買うんだろう。
爆発的には売れてないかもしれないけど、つくったかたに拍手っ。

機能美も素晴らしいけど、余計なデザインも時には必要。
世の中、いろんなものが共存してこそ、ですよね。





(4: 10/illusration and text by Yasuhiro Ohkura)


(11月8日・土曜・97打席目)



マージャンのマは、マグロのマ


maguro-jan


■衆議院選挙の不在者投票に行ったら、
目的地の隣の空間がマージャン・ルームに変わっていた。

しかもそのお店、「かけない、吸わない、飲ませない」だったかな、
そういったスローガンを掲げていて、ふつうの雀荘とは一線を画している。

スタッフの方に聞けば、三浦にあるホテルが運営しているとのこと。
だからなのか、三崎まぐろ丼(500円)などという、およそ
マージャン・スペースらしからぬ食事メニューもあり (なんて書きつつ、
雀荘に行ったことがないんだけど)、ゴハンのためだけに利用してもいいそうだ。

初心者には一から教えてくれる、このお店。
できれば、チェス、将棋、囲碁、オセロなども扱ってくれたらいいのにな。



(17: 40/illusration and text by Yasuhiro Ohkura)


(11月7日・金曜・96打席目)



潮見のサンズイ


shiomi-kanban


■JR京葉線の潮見 (しおみ) 駅には、駅名が入った木製の表札のような板がある。

別に木彫りにしなくてもいいような気もするけど、
少しだけ凝っているという、その一手間 (ひとてま) を評価したい。

「潮」のサンズイのいちばん下のひとつがビヨーンと伸びていて、
その先にハネた水滴のような点々がある。
水しぶきの象徴だろうか。「潮見」という地名からの発想ですね。

微妙にデザインされた「潮」の字を眺めていたら、昔あった (今はもうないと思うけど) 、
どこだかの家電メーカーの「うず潮」という名の洗濯機を思い出してしまった。


(14: 40/illusration and text by Yasuhiro Ohkura)


(11月6日・木曜・95打席目)



がんばって走りまっしょい



ganbatte-photo ■昨日、夢の島公園の前で出会った看板。

いきなり「がんばって」とは、こりゃ、たまげた。
そのとき僕は急いでいて、打ち合わせ先まで
全力疾走していたのだけど、思わず
「おっしゃ、がんばんでー」と気合いを入れ直しましたね。
( なんて単細胞の人間なんだ、オレは )

ところで、読めるでしょうか。
「がんばって」というコピーの下に、
小さく入っている「えんこの小山」って何なんだ。
縁故? 縁故採用?
気になってしょうがない.





(10: 15/photograph and text by Yasuhiro Ohkura)


(11月5日・水曜・94打席目)



新自由クラブとお書きください?



senkyo man ■衆議院選挙の投票日が近づいてきた。

ここ下北沢でも、街頭の選挙演説や選挙カーの
「声、大きすぎるんちゃう?」と
感じることが少なくない。

選挙活動のなかでさまざまな発言があるうち、
とくに、それどうなのよ、と思うのが

「投票の際、選挙区は××××とお書きください。
比例区は、◯◯党とお書きください」という文句だろう。

ただたんに、お書きくださいって、いわれてもねえ。
選挙戦終盤、残り時間ぎりぎりまで、
できるだけ多くの地域をまわりたいから、
上記のセリフどころか、街宣カーから
政党名と候補者名だけ連呼するようになるんだろうなぁ。






(7: 00/illustration and text by Yasuhiro Ohkura)


(11月4日・火曜・93打席目)



ルービック博士に降参



rubic's cube ■フリーマーケットで、むかし大流行した
ルービックキューブを見つけ、
レトロ趣味でもないのに、衝動買いしてしまった。

なんだろうなあ。とにかく、
わけもなく欲しくなってしまったんですね。
ま、百円だったから、無駄遣いしてしまった、
とかそういうことでないのですが。

「懐かし買い」の経験って、ありませんか。






(5: 30/illustration and text by Yasuhiro Ohkura)


(11月3日・月曜・92打席目)



キャッチボールズ



toy glove ■先週、駄菓子屋さんでおもちゃのグラブを買った。

以来、娘が「キャッチボール、キャッチボール!」と

せがむようになった。

やわらかいボールにマジックテープが付いており、

布地のグラブにペタッとくっつき、ナイスキャーッチ!

といっても、娘がかまえたグラブめがけて、

ボールを投げなきゃいけないんだけど。

キャッチボール熱、いつまで続いてくれるかな。





(6: 50/illustration and text by Yasuhiro Ohkura)



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