感想することに意義がある?

感想することに意義がある? ( 感想メモ )

批評といえるような立派なものではなく、ほとんど備忘録なのですが‥‥。(Feb.18, 2004/Yasuhiro Ohkura)




(4)

エリック・ロメールの小説「モンソーのパン屋の女の子」(『六つの本心の話』( Six
Contes Moraux ) 所収、細川晋さん訳、早川書房 ) を読んだ。短いこの作品を読み終
えたとき、あれっもう……と少し惜しい気になった。それってつまり、( 僕にとって )
いい小説、成功作ということか。
(2004年6月15日)



(3)

志賀直哉の短編『小僧の神様』は、最後に作者についての記述がとつぜん登場するが、
それがまったくいやみでなく、変な狙い、つまり何というか、趣向をこらすため、意表
をつくために作者のことにふれているように見えず、好感が持てる。実にいい。小説の
中身そのものも、あれこれ書きすぎる手前で終わっている感のあり、控えめで品がある。
堀江敏之さん著『雪沼とその周辺』(新潮社)の、声を荒げない淡々とした語り口を僕
は想起した。お二方ともに育ちがいいのかもしれない(知らないけど)。『小僧』は奥
ゆかしくて、やさしさがほんわかと漂っている、小品の傑作。と、すでに評価の高いこ
の作品について、今ごろ、僕が何かを述べる意味なんて、まるでないんですけどね。

(2004年4月29日)



(2)

釧路に住む親戚の息子さんが、中学一年生になり、朝、授業の前に、読書の時間があるので、
何かおすすめの本があったら教えてほしい、と言われたので、村上春樹さんの『神の子ども
たちはみな踊る』と『沈黙』はどう? とメールしたら、翌日さっそく、次の返事が届いた。

 本日二冊とも購入。『沈黙』をまず読み終えたらしい。本人には非常にタイムリーな内容
 だったらしく、「なるほど・・」と。新しい中学校生活、別の小学校からの生徒も交じり
 期待もあり、戸惑いもあり。これまでは考えられなかったような驚き!?の奴もいるらし
 く、入学早々ぶつかってきた息子。全く構える事無く初対面の人とも関わるタイプ。これ
 までにない反応をされて驚いてました。いろんな人間がいるんだーと、学んだようだわ。
 まだまだ青いです。なんだか羨ましい。新鮮な生活なのねーって思ったわ。最近こどもが
 羨ましくって・ははは

(2004年4月24日)



(1)

家というものは、ただ広ければいいということもないし、
部屋数が多ければいいということもない。
その家族に合っているかどうかが大事なんだよな、
とあらためて考えるきっかけになった。
円滑なコミュニケーションのための間取り、
を狭いわが家で実験してみよう。

『子供をゆがませる「間取り」 家族がうまくいく家づくりの知恵』
を読んで。 (2004年2月18日)

DATA
出版社:情報センター出版局
著者名:横山彰人/著
出版年月: 2001年2月
ページ数・版型:258P 20cm
ISBNコード:4-7958-3482-2


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