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健康コラム
「自分の感情のコントロールについて」

 米国のマクミレン博士は自著の中でこのように述べています。「私たちのかかる病気の大半は,恐れ,悲しみ,ねたみ,恨み,憎しみなどの感情が原因であることを医学は認めている。これらの感情に起因する病気は全体の60%からほぼ100%とみなされていて,推定値は一様ではない」と。

 これは言い換えれば,身体的に健康であるためには,自分の感情を制御しなければならないということです。
 これは現代のある精神科医や心理学者の助言とは相いれないものかもしれません。多くの場合それらの人々は,感情を制御するよりもむしろ行動に表わすよう勧めます。 確かにむしゃくしゃ,いらいらしている人は,怒りをぶちまけて憂さを晴らせば,一時的には気が静まるかもしれませんが,周囲の人々との関係はどうなるでしょうか。またそれは周囲の人々のどんな反応を触発する可能性があるでしょうか。それは,際限なく続く悪循環を作り出すだけに終わってしまうわけです。
 確かにそういう有害な感情を抑制するのは容易なことではないかもしれませんが、もし私たちが良い結果を願うのであれば、悪い影響を及ぼす有害な感情を捨てて,良い影響を及ぼす感情を抱かなければならないということですね。

 他の人々に対してそのような良い感情を抱いている場合,自分自身はそれからどんな影響を受けるでしょうか。

 ジェームズ・リンチ博士によると,その著書「失意」の中で,「人のことを気遣うということは生物学と関連がある。『隣人を自分自身のように愛せよ』という命令は,単なる道徳上の命令ではない。生理学上の命令なのだ」
と書いています。
 さらに精神科医のロバート・テイラーによると,そのような良い関係から生じる益に関して,「困った時には頼れる人がいると分かっていれば,安心感,楽観的な見方,希望といった非常に重要な感情が生まれる。そのような感情はいずれも,ストレスに対する効果的な解毒剤となり得る」と述べています。

 ですから,現代医学はある種の心身症と呼ばれる病気の治療法を見いだすことに努めているかもしれませんが,古代から人々の敬意を得てきたこの「知恵の書」の簡明な教えに従えば,それらを最初から予防するのに役立つわけですね。その指針に進んで従うなら、その人は感情面でも身体面でも益を受けることが分かります。

 確かにそれは知恵の道かもしれませんね。