バルの肉球は普通の子とちょっと違います。
前足の一番外側の指の肉球(小指って言うのかな?)が
普通にしている状態で地面につかないんです。
なので、この指のツメだけ、切ってあげないとどんどん伸びてしまいます。
 
多分、これが原因なんだと思いますが、
前足の肉球の真中の2本分に余計な力が入ってしまうようで、
この2本の肉球の内側がどんどん腫れてきて、大きくなってしまいました。
この腫れがひどくなってきたのが、2002年の夏ごろで、
腫れてきた部分が固くなっておらず、ゴツゴツした面を歩くと痛いようで、
砂利やコンクリートの道を歩く時にビッコをひくようになってしまったんです。
一番ひどい時は、痛そうな場所になると全く歩きませんでした。
「そっちはイヤ!」とピタっと止まってしまうんです。
それでもムリして進んでいくと、すっごく痛そうに歩いていました。
こんな状態なのですが、公園の芝生だと全然平気のようで、
思いっきり走ったりもするんです。
 
これが気になって、先生に相談したのですが、
納得できる診断はしてもらえませんでした。
はじめは甲状腺機能が弱っているから、その腫れがひかないんだと言われました。
そして、弱かったのですが、甲状腺のお薬を処方されました。
甲状腺機能の低下と言うのは、検査をしても一度にハッキリと診断を下す事ができず、
何度も検査をしてみないとわからないようなものなんだそうです。
そして、お薬は副作用のあるものだと言います。
そんな薬を飲ませたくないな〜と思って、公園の友達の飼い主さん達に相談してみると、
肉球が腫れているという事だけで、そう決めるのは絶対におかしい!とみんなに言われました。
そこで、他の病院に診てもらおうかさんざん悩んだのですが、
まずは病院に甲状腺の薬は飲ませたくないと話し、もう一人の先生に診てもらう事にしました。
そしてその先生は、「まだその薬は飲まなくていいです。」との事・・・
確かに、甲状腺機能の低下によって、腫れがひかないという事も
可能性の一つではあるそうなんですが、
いきなりそうだと決めるのはまだ早いし、他の可能性もあるとの事でした。
そして、その可能性の一つに、外側の肉球が地面につかないという、
「構造上の異常」も上げられました。
先生は多分、それが原因だろうと言っていました。
これはもう完全に治す事ができないので、うまく付き合っていくようにしましょうと…
 
そして今、バルはコンクリートでビッコはひかなくなりました。
腫れがひいたわけではないので、砂利やかなりゴツゴツした場所では痛そうにしていますが、
前のように歩きたくないという事はなくなりました。
数ヶ月の間、私が何をしたかと言うと、
腫れた部分を強くする為に、なるべくコンクリートを歩かせるようにしたんです。
それまでは公園まで自転車のカゴにバルを乗せて行ったのですが、
それをやめて公園まで歩いて行くようにしました。
私のやった事はそれだけでした。
本当はクツを履かせて、なるべく刺激を与えないようにするのが
一般的な方法だったんだと思いますが、
それではもう一生クツを履きつづけることになってしまうと思い、
ちょっと荒い方法ですが、腫れた部分を強くする方を選んだんです。
これが良かったのかどうか、わかりませんが、
前は腫れた部分を触ると痛そうにしていたのも、今は普通の顔をしているし、
腫れた部分もだんだんと肉球としての役割を果たすようになってきたようです。
 
それにしても…
信頼していたお医者さんからの診断は、ショックだったなぁ…

                      

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44.バルの肉球