パニクった私は、G君のママに相談していました。
G君のママは、病院の院長をとっても信頼しています。
「院長はたいていの事はOKを出してくれるから、その院長がダメと言った時には、
 仕方がないけど、言う事を聞いて行かない方がいいと思う・・・
 ペンションの方には、前日の返事でも良いか確認してみるといいよ!
 もし、ダメでも、また行けるんだし、心配しないで!」
バルのあまりに元気のない姿を見ていて、すっかり弱気になっていた私。
その言葉にどんなに救われた事か!!
これ位の事で、パニクってたらママ失格です・・・!

G君のママに言われた通り、まずはペンションに確認を取ります。
「そうですか〜!ワンちゃんが風邪じゃあしょうがないですよね〜!
 ワンちゃんがメインなんですもんねぇ!」
ペンションの方は、とても親切な方で、飼い主の気持ちをよくわかってくれる人でした。
そして、前日の先生の決定を待つという事を、了解してくれました。
あとは、前日の診察で、先生の判断を聞くだけです!

・・・そして、診察の日。
一時の元気のない状態に比べると、かなり調子が良さそうなバル。
それでもまだ逆くしゃみも、くしゃみも鼻水も治っていません。
私はおそるおそる先生に聞いてみました。
「あの〜実は、明日旅行に行こうと思ってるんですけど・・・」
先生は一瞬困ったような顔をしました。
「G君と一緒の旅行なんです・・・」
すると先生は、「そっかぁ〜G君と一緒なのかぁ!」と言いました。
「どこに行くの?」・・・「群馬の片品村というところです。」
「何泊?」・・・「一泊です。」
そして、少し考えた後、
「OK!行ってもいいでしょう!!」の一言!
「おお〜!ホントですかぁ!」・・・「うん。ただしぃ・・・」
そう。先生は、条件付の旅行OKを出してくれたのです。
先生の出した条件は、「洋服をいっぱい持っていって暖かくする事」と、
「加湿器を持っていく事」の2つ。
それと、緊急用の強いお薬を2種類出してくれました。
抗生物質も、前回のものより、もう少し強いものにしてくれました。

私は早速、ペンションと、G君ママと、バルパパに連絡をしました。
まだまだ風邪っぴきの状態ですから、油断は禁物ですが、
旅行に行けるという事で、私はとっても晴れ晴れとした気持ちになっていました。
相談に乗ってくれたG君ママ、ありがとう!
前日まで返事を待ってくれた、ペンションのオーナーさん、ありがとう!
先生、お許しを出してくれて、ありがとう!
バル、がんばってくれて、ありがとう!


                      

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26.バルバの初風邪 後編