川村英司 レクチュア・コンサート 2006 - 2007 年度 2002年から始めましたレクチュア・コンサートも5年目を迎えることとなりましたが、初めの思惑とはすっかり自分自身が変ってしまい、現在では何故もっと現役時代に視野を広げて勉強しておかなかったのかと、反省と共に勉強させられています。
歌だけ歌っていた者が、少しはましな話をしようと思うと結構勉強しなければならないものです。不勉強の付けが回ってきたのだと自分に鞭打っています。学生たちに「我々は歌が歌えるから歌馬鹿ですんでいるが、まともな歌が歌えなければただの馬鹿でしかないのだぞ!」と良く言うのですが、勉強することはなかなか大変な事です。 今年は次のテーマで話を進めて歌います。
会場はいずれも新大久保のスタジオ・ヴィルトゥオージでいたします。 (開演時間にはお気をつけ下さい)
今年度の予定、プログラム
2006年12月2日(土)18時30分より Wolfgang A. Mozart : 生誕250年記念 モーツアルトの歌曲より
伴奏:東 由 輝 子
今の時代にも通じる内容の詩を選んだ彼の歌曲の面白さ、皮肉、また彼の子供たちのために書いた易しい内容の詩の歌曲などを話しながら、歌います。1991年に彼の没後200年を記念してMozart-Matineeをして以来、彼の歌曲の面白さを再認識しました。
2007年2月17日(土)15時より Hugo Wolf : 初期の歌曲より
伴奏:東 由 輝 子
彼の歌曲でまだ取り上げていないものはさまざまな詩人による歌曲と初期の作品です。シューマンの初期の歌曲がシューベルトの歌曲にものすごく影響されているように、ヴォルフは初期の歌曲はシューベルトやシューマンにも影響されていますが15歳で田舎のヴィンディッシュグラーツから都会のヴィーンに出て来て直ぐにヴァーグナーのオペラ“タンホイザー”に触れて熱狂的なヴァグネリアンになり、その後の作品にすごくヴァグナーの影響が出ています
2007年5月22日(火)18時30分より Robert Schumann : 自筆楽譜の初版、その他との違いについて
伴奏: 小 林 秋 恵
始めは9月24日のリサイタルではSchumann=Heineのプログラムで歌いましたので、シューマンはお休みにしようと思いましたが、その際リサイタルで取り上げた全曲の自筆楽譜を見るにつけ色々なことを発見しましたので、それらを説明しながら歌い比べ、弾き比べをしたいと思いましたので、急遽シューベルトを取りやめてシューマンにいたしました。リサイタルでは説明も出来なかった部分などを比べて話し、歌ってみたいと思っております。
2007年7月31日(火)18時30分より Johannes Brahms: 中期の歌曲より
伴奏: 小 林 秋 恵
昨年度に続きブラームスの中期の歌曲を取り上げました。ブラームスの歌曲はその割にコンサートでは歌っていませんでしたので、新しい発見があります。ヘッセルト先生がとてもブラームスをお好きだったのでしょう。結構たくさんの曲をレッスンしてくださいました。20歳前に彼の「40歳に」と言う曲を頂きました。40歳の誕生日にピアノの前に座り一人でこの曲を口ずさんだことがつい最近のことのように思い出されます。
昨年までのレクチュア・コンサート一覧 会場は新大久保のスタジオ・ヴィルトゥオージ
2002−2003年度
9月30日 19:00 ヴォルフ:「メーリケ歌曲集」について
1月31日 19:00 シューベルト:「冬の旅」前半(1−13)
3月25日 19:00 シューベルト:「冬の旅」後半(14−24)
5月28日 19:00 シューマン:「詩人の恋」について
7月15日 19:00 シューベルト:「美しき水車屋の娘」(1)
2003−2004年度
10月22日 19:00 シューベルト:「美しき水車屋の娘」(2)
12月19日 19:00 ヴォルフ:「アイヒェンドルフ歌曲集」と「ゲーテに歌曲集」より
2月14日 15:00 ブラームス:「美しきマゲローネ姫のロマンス」(1)
4月 3日 15:00 ブラームス:「美しきマゲローネ姫のロマンス」(2)
6月18日 19:00 ヴォルフ:「イタリア歌の本」より(1)
2004−2005年度
10月12日 18:30 ヴォルフ:「イタリア歌の本」より(2)
1月22日 15:00 シューマン:「アイヒェンドルフの詩による歌曲集」Op.39
4月 2日 15:00 ブラームス:ブラームスの歌曲(1)
6月28日 18:30 シューベルト:「白鳥の歌」(1)
2005−2006年度
12月 1日 18:30 シューベルト:「白鳥の歌」(2)
2月 4日 15:00 ブラームス:ブラームスの歌曲(2)
4月 8日 15:00 ヴォルフ:「スペイン歌の本」より
6月 6日 18:30 シューマン:「ハイネの詩による歌曲」より 以上
年会費は10000円で臨時会員の方は1回毎の会費は3500円ですが、年会員で満席の場合はお断りさせて頂くことがございます。年会員には各回の参考資料のほかに「お知らせ」などをお送りいたしますし、また御都合の悪い時には御友人など代理人の出席を歓迎いたします。また事前に申し込まれた臨時会員の当日の参考資料は必ず確保いたしますが、突然来られた場合には確保いたしかねますのでご了承ください。
年会員を御希望の方は(継続の方も)下記申込書にお記入の上郵送又はFax、あるいはE-Mailにてお申し込み下さい。尚年会費は郵便振替にてご送金下さい。(分納も可)いずれ会員証をお送りいたしますので、レクチュア・コンサート当日は会員証をお持ちください。会員証は代理の方がご出席なさる場合にもお持ち下さい。
レクチュア・コンサート当日ご持参の上、受付で御提示下さい。
[2006 - 2007年度 レクチュア・コンサート会員申込み]氏名
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