PIPER-HEIDSIECK
BRUT
ピペ・エドシック
ブリュット
ゴージャスな雰囲気のパッケージと赤いラベルが目をひく、
ピペ・エドシック・ブリュットをご紹介させて頂きます。
(PIPERをパイパーと読まれる方も多いのですが、ピペという響きの方が
私は気に入っているので、ピペでご紹介させて頂きます。)
ピペ・エドシック社は創業1785年の由緒あるシャンパン・メーカーで、
フランス王室をはじめ、14の王室御用達シャンパンとして名を馳せたり、
マリリン・モンローが愛したという逸話もあるそうです。
エドシックと名のつくシャンパン・メーカーが3つあるそうで、
その中で一番規模が大きい事でも知られています。規模が大きいと
いうことで、"深みがない"などという酷評を目にする事もあるのですが、
私はエレガントで楽しみやすいシャンパンとしてお薦めしたいと思います。
写真のブリュットは定価3,880円、ディスカウント・ショップでしたら
3,000円前後でご購入いただけるかと思います。
21世紀の元旦にいただいたのですが、マロラクティック発酵(MLF)を行わない
製法のせいか、新年の朝一番だったせいなのか、
穏やかでとても心地の良い香りがしたのが印象的でした。
MLF・・・赤ワインやシャルドネ種原料の白ワインなどに用いられる発酵作業で、
リンゴ酸を乳酸に変化させ酸を和らげるために行われるものです。
味の深みが損なわれるということで、シャンパン造りではこの発酵を行うメーカーと
行わないメーカーとがあるそうです。ピペは初めてMLFを止めたメーカーとして知られているようです。
SALONもMLFを行っていないそうですね。
ピペ社の面白い(魅力的な)所は、老舗でありながら
ストローで楽しむベビー・サイズのシャンパン「ピパリーノ」を販売したり、
99年にはミレニアム用ということで(でしたよね?)、
ゴルチェのデザインのスィート・ボンテージ・ボトル入りの
「Piper Heidsieck Jean Paul Gaulier Special Cuvee Brut」を発売したり、
モーターカーを利用し、座ったままでカーヴ見学をさせてくれたり
(なぁんと、日本語で解説が流れるモーターカーもあるそうです。)するなど
老舗という立場に奢らない企業努力?!が見える所です。
21世紀は何を見せてくれるのでしょうか?
目を離せないシャンパン・メーカーだと思われませんか?