徒然メモ2014


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  2014年9月27日

  医師一人の診療所、あたふたと忙しく、のんびり更新となり申し訳ありません。
  お手伝い医師確保に奔走しているのですが、東北地方どこもかしこも医師不足でなかなか大変です。好機に恵まれるまでは、なんとか一人で持ちこたえなくては。

  タルミの話し 第4話(最終話)
  結局切らないタルミ取り法には現在、針刺し法(剣山みたいな機械)、超音波法、高周波法、レーザー法があります。この8月にも東京でこれらの機械を販売している会社が後援し、実際これらの機械を数多く使っている医師による講演会と討論会がありました。私も近未来の手術に寄らないタルミ取りの方向性を探るために参加してきました。
  パネラーに選ばれた医師4人の意見をまとめますと、それぞれの機械に一長一短があり、あらゆる症例のいろいろな希望をかなえるためには、少なくとも2種か3種の機械をそろえて、組み合わせて使うしかないということでした。機械一台が約1千万で使用可能期間が5年だそうです。機械の償却を計算し、症例ごとに取り替えるディスポ部品約5万円を治療費に上乗せすると、1回の治療費が30万~50万、朝から晩までタルミ取りの治療に特化して流れ作業で治療できるところでは、何とか25万ぐらいでできるということでした。
  結局、最新の機械を当院に導入するには、なお時期尚早な感じがしました。仙台ではなかなか採算を取るのは難しそうです。
  当院のタルミ取り治療器リファームは、これら最新の機械に比べると効果は限定されますが、痛くないことが最大の利点で、治療費が格段に安いことも大事なポイントです。今のところは、最新の機械で一発の治療でたるみを取るという方法よりは、従来どおりやさしい機械リファームを使って、少しずつ、繰り返しの治療で対処するほうが、仙台、少なくとも当院の通院患者にはあっているように思いました。
  要するに最近の機械導入には、なお検討を要するということです。
 
     
     
  2014年9月5日

  久しぶりの更新となります。お盆休みの前後にいろいろなことが重なりました。まだまだ、あたふたしている最中ですが、何とか日記を追加してみます。よかったことだけを報告しますと、新看護婦さんが働き始めました。それからお盆休みにキャンプした乳頭温泉は最高でした。

  さて、朝日新聞がことし8月5、6日に慰安婦検証記事を出して、吉田清治証言取り消し、慰安婦と挺身隊の混同を認めましたね。国際的な評価までひっくり返るかどうかはわかりませんが、少なくとも日本人自身が矜持を取り戻せるところまでは漕ぎ着けたようです。

  私が気になるのは、これよりも朝日新聞、今年5月20日朝刊1面の「葬られた命令違反」木村英明記者 著です。
  福島第一原発所員650人が吉田所長の待機命令に反して、福島第二原発に逃げた、という記事でした。4月に韓国セウォル号事件の後、日本には韓国と違って先逃文化はないと思っていた矢先に、冷や水を浴びせられたような報道でした。
  実は新聞を読む習慣のない私がこの記事を知ったのは、妻からニューヨークタイムズにこんなこと書いてあったよ、と転載記事を見せられて、結局日本人だって逃げるんじゃない、と言われてからです。
  ところがその後、8月18日に産経新聞が、8月24日にNHKが、同じ福島第一原発の吉田所長の調書を特集して、第一原発の運転業務に直接かかわらない所員700人が吉田所長の一旦退避の指示に従い第二原発に移動したと報道し、朝日の報道が事実とは確認できなかったとしています。
  なんなんでしょうか? 
  今のところ朝日の記事を世界に広めたニューヨークタイムズやBBCワールドに、産経やNHKの報道は転載されていません。日本の名誉がまた、セウォウル号とともに沈められたのでしょうか?

  
 
     
     
  2014年7月19日

 マレーシア航空ですか、また。
 この間は西インド洋で行方不明、今度は戦地上空を飛んでミサイル被弾。
 子供には、近づいてはいけない人間、行ってはいけない場所、信用してはいけない会社の見分け方を教えたいですね。

 タルミの話し第3話。
 生のイカをあぶると縮みます。エビをゆでると小さくなります。焼肉も縮みますね。タンパクの熱変性です。簡単に言えばこれを利用したのが、手術に寄らないタルミ取りです。
 実際は人間の組織は食材と違って生きていますので、熱を加えた場合、タンパクの熱変性による縮み→周囲に浮腫み赤みなどの炎症反応(ヤケド症状)→修復過程で瘢痕形成(新たな線維組織の造成)、と進むわけです。
 もちろん、顔や体表面の皮膚をヤケドさせるわけには行きませんので、タルミ取りに有効な深さにのみ熱を加えて熱変性を起こし、表面皮膚は熱から保護しなければなりません。
 さて皆さんならどんな機械を作りますか?
 韓国式は極めて単純明快、生け花の剣山みたいな機械で、200本ほどの針を頬などにエイやっと刺して、針の先端を電気で暖めます。皮膚の無数の穴はすぐに閉じますし、針の先端の深さの組織だけ熱変性するという機械です。一つ一つの剣山を使い捨てにしないと院内感染が起きる危険性がありますね。残酷すぎて先進国では受け入れられないでしょう。
 もっと洗練された方法として、表面の皮膚を冷却保護しながら、深部の線維組織を温める機械があるわけです。その熱源として、ヨーロッパで昔からやられていた高周波、アメリカお得意のレーザー、そして最近話題の超音波があるわけです。
 詳しくは、またまた次回。
 
 
     
     
  2014年7月5日
 仙台は雨の少ない暑い梅雨が続いています。
 集団的自衛権、中韓接近、なんだか下関条約の前の状況に戻ってしまうのでしょうか。人間、少しは賢くなって誰も彼も同じ愚を繰り返さないものと思いたいですが。北朝鮮と交渉を始めた安倍政権に賭けてみるしかないでしょう。

 タルミの話し第2話。
 どこがたるむのか、もちろん気になるのは瞼、頬、前頚部、おっぱい、二の腕、おなか、ひざ上あたりでしょう。妊娠女性のお腹を見ればわかるように、個人差はあるのですが皮膚自体は伸縮性に富みます。加齢とともに弾力を失って伸びたっきり元に戻らないのは、皮膚深部の真皮と、この真皮を筋膜と結びつける皮下の線維組織なのです。
 よって、タルミの元凶は表皮ではなくて、真皮深部と皮下の線維組織のユルミです。このユルんだものをそのままにして手術で引っ張りあげるのが従来の美容外科治療でした。でも論理的に最適な治療なのは、これら結合織を切り取ることなく、そのままで張りを持たせ丈夫にすることなのは理解できますよね。
 この話しは次回に続きます。

 
 
     
     
  2014年6月7日

 早くも入梅ですね、残念。
 高校、大学の頃は雨降り万歳で。梅雨が大好きでした。
 私は生まれつき精神的にハイパーで、思春期以降は精神的な興奮度合いに月内変動があり、満月の日には一つの思いにとらわれると眠ることも勉強することもできなくなるという悩みを抱えていました。ところが雨が降るとフッと落ち着き、勉強も進み、読書もでき、熟睡もできるのです。だから雨が大好きでした。
 医者になってから忙しすぎたのか、はたまた慢性の睡眠不足で自省する時間もなくなったのか、そんな自分の月内変動も感じなくなり、病院の外が雨だろうが晴れだろうが気にならなくなり、ついには夏だろうが冬だろうが手術着一枚で暑さ寒さも気にならない人間になってしまいました。そして開業し庭仕事を初め、あらあら、いつの間にか雨が嫌いになってしまいました。普通人間のできあがり。
 結局私の通ってきた道は、誰でも歩む健全な加齢コースなのかもしれませんね。

 さてさて私のブログは無駄話ばっかり。今日は、ここをお訪ねくださる方たちの興味にお答えする文章を付け加えておきます。

 まず、タルミとは何か。生物の重力に対する敗北ですね。
 以前、ワコールの研究員の発表で、下着の形を保持する弾力線維をどのようにデザインして入れるかという話しを聞いたことがあります。大阪に住む中年女性200人を一人ずつ首までの深さの水泳プールに立たせて、写真撮影し細かく計測するのです。そして、今度はプール外で同じ計測をします。つまり重力を除いて計測し、重力を加えて計測するわけです。
 もう皆さん答えがわかりましたね。あとは引き算、そしてこの差異を補正するように下着に弾力を持たせ、重力に抗して垂れたものを押し上げる下着を作り上げるわけです。
 人間のタルミの治療も、基本は同じですね。抗重力治療を如何に行うかなわけです。
 続きは次回です。

 
     
     
  2014年5月24日

 長崎はよかったですよ。出島跡地、グラバー邸、シーボルト邸、大浦天主堂、見てきました。そして、食べてきました。坂が多くて高齢者が住める場所ではないですけどね。
 話し変わって、

 李承晩の若いころの顔を見ると紅顔の美少年とは彼のことかと思うきれいな顔をしています。その彼が大韓民国初代大統領となり、瞼がだいぶ垂れ下がった75歳の時、1950年6月25日に朝鮮戦争が勃発します。
 朝鮮人民軍がソウルに入る前の6月27日未明、彼は列車で南に逃げます。この際の史実に残る指示は保導連盟の人員を殺害せよというもの、これが後の保導連盟事件と呼ばれる韓国警察による自国民大虐殺の号令となります。
 翌28日、いよいよ北軍のソウル砲撃開始、守るは韓国軍第2、3、5、7師団、市民は南に逃げようとして漢江人道橋に殺到、また鉄路で逃れようとする市民もいます。そのとき、自軍により漢江にかかる人道橋と3つの鉄橋が爆破されます。橋の上には4千人の市民がいたといわれています。そして退路を断たれたと知った首都防衛軍は、戦意を喪失、総崩れとなりました。
 この戦争での大韓民国市民の犠牲者数は約130万超といわれていますが、そのうち約100万人はこの時点で自国の警察と軍に殺されているのです。救われたのは75歳の老大統領だったわけです。

 東洋のもう一人の紅顔の美少年といえば蒋介石ですね。李承晩以上に美しい顔をしている。さて、日本陸軍が首都南京に迫ったとき、彼はどうしたのか。首都防衛軍と市民の退路はどうだったのか。もう皆様よく知っていますよね。

 私は突然、20世紀の悪夢の東洋を思い出しました。
 韓国の高校生の冥福を祈ります。
 
 
     
     
  2014年4月9日

 今朝、我が家の桜が数輪、開花していました。早いですね、今年は。
 我が家の居間に子供の教育用に、私が下手な字で書いた色紙が飾ってあり、今日はその春の分を紹介します。最も、さっぱり実際の教育には役に立っていませんが。

まず、3月に庭の雪が溶けかけて汚く見える日に、

  花をのみ 待つらん人に 山里の 
   雪間の草の 春を見せば  
              藤原家隆

桜が咲き春爛漫の日に、

  願わくば 花の下にて 春死なん
   その望月の如月の頃
              西行

桜が散るころには、

  散る桜 残る桜も 散る桜
              良寛

悪天候で期待通りに花見ができなかった日に、

  花は盛りに、
   月は隈なきをのみ見るものかは
              吉田兼好

 花札では坊主と桜は会えないことになっていますが、なぜか坊さんが上手い歌を詠むものですね。
 ところで、わが医院でとってある雑誌ナショナル・ジオグラフィックの創始者の一人である、
Eliza Scidmore 女史はポトマック河畔の桜の発案者であることや、明治三陸地震の Tsunami を紹介したことで知られていますが、彼女は横浜外国人墓地の桜の木の下に埋葬されているそうです。そのうち訪ねてみたいものです。

 
     
     
  2014年3月11日
 朝も夕も本当に明るくなりました。まだまだ寒いですが言葉どおりの光の春です。
 「光の春」は気象予報士、倉嶋厚氏が日本に紹介したロシアの言葉ですね。
 そのロシアが今、ウクライナのクリミア半島を実行支配しようとして日々のニュースとなっていますが、私はこれに日本がとやかく口を出すべきではないと思っています。
 この問題はロシアの存亡にかかわる地政学なのです。
 バルト海のサンクトペテルブルグ、日本海のウラジオストクとならんで、地中海につながる黒海のクリミア半島は譲れないじゃないですか。ヤルタ会談の地ですよ。自由と民主主義とか、ウクライナがEUに入るとかの問題ではないのです。ロシアにとってはウクライナの体制がどうなっても、クリミア半島を安心して軍事拠点として使う条件を整えたいだけでしょう。
 解決はキューバ式だと思います。フロリダの目と鼻の先のキューバが共産化したときのキューバ危機の際に問題だったのは、体制の問題ではありませんでした。アメリカの庭先にソ連のミサイルが置かれる可能性を排除できるかが問題だったのです。結果は、アメリカはキューバの共産化を受け入れ、その代わりにキューバのグアンタナモ基地を半永久的にアメリカが使用できる保障を得る、という解決でした。
 さて振り返って日本。
 日清戦争で台湾を得、朝鮮半島を清の隷属下から独立させ、日露戦争では朝鮮半島からロシアの影響力も排除しました。太平洋戦争の敗戦後も、台湾、朝鮮半島南部ともに中国、ロシアの勢力圏に入ることなく、日本は戦後の繁栄を謳歌できました。アメリカ様様です。
 悪韓論、呆韓論を読んで隣の国を笑うのもよい。ただそれだけでは、親日罪をもうけて反日を煽る国と同列のさもしい国になってしまいます。50年後100年後を読んで、ロシア極東まで含めて朝鮮半島や台湾と上手にお付き合いするべきだと思います。
 熱くなるなということです。
 
     
     
  2014年2月15日
 太平洋岸、2度目の大雪ですね。今朝は息子と5時半から雪かきをしました。これからまた、やらなきゃいけないですね。
 さて、NHK礼賛(らいさん)の作曲家、結局ベートーベンごっこの詐欺師でしたが、皆さん「ヒロシマ」聞いてどう思いました? 欠点はないですが心に残りませんね。 ジャ!ジャ!ジャ!! ジャーン がないんです。 アクを抜き過ぎた山菜みたいな感じです。
 何なんだろうな? と思っていましたら、解答を見つけました。
 伊東 乾(けん) JBpress 偽ベートーベン事件 でネット検索して読んでみてください。
 私の読解力で読み取ったものをかいつまんで紹介しますと、

 「芸術を追い求める作曲家が狙うものは、人の胸をゆすぶる不協和音である!」 ということらしい。
 これができる真の芸術家が新垣 隆なのだ。
 彼にとっては、シロウトが持ち込んだ口笛程度の旋律に、予定調和として和音を付し、オーケストラのための楽譜を書き上げる程度のことは、それほど苦労せずにできただろう。しかし、彼が著作権を主張する気がないのは、それらが彼が求める芸術作品ではないからである。

 なるほど、どの世界も深いものです。
 「手打ち、マダガスカルのそば粉、日高昆布」 壁中に講釈を貼り付けた蕎麦屋が、さっぱり旨くないのと似ていますね。
 そばは口で味わい、音楽は耳で聞きましょうね。
 
     
     
  2014年1月17日

 新年明けましておめでとうございます。
 皆様に幸多かれと祈ります。

 さて、年明け早々、当院の窮状報告と、皆様へのご協力依頼です。
 平成10年開業以来、当院では患者を待たせない円滑な診療を行うことを目標として、コンピュータを多用し電子カルテや予約管理をしてまいりました。インターネットから完全に切り離した院内LANと、ネット接続コンピュータを使い分けて、安全な情報管理をしてまいりました。しかしこれを私一人で維持するのは、もう限界といった状態となっております。
 そこで、
システム維持管理のパート従業員を募集することといたしました。
 平日お昼(12時半~2時)、週に2日程度、子連れ勤務にも対応します。
 報酬は委細面談ですが、優遇いたします。
希望される方は当院まで電話連絡お願いいたします。