AM8:00


二日前にライズの確認をした。
というよりイブでバラしたのである。
昼間見つけて捕れず、イブまで待ってやられた。
攻略を煮詰め早朝に再訪。

今日も暑くなりそうだ。
すでに汗ばんでいる。特に帽子の縁は3センチほど滲んでいる。
そっと川に入り込む。
波紋を最小限にしなければいけないので全くスローモーションだ。
考え得る最も有利な位置に立つ。
射程距離に適合する分のラインを出しフライを左手で摘み、その時までジッと待つ。
ライズはスクールを形成し上がってくるがコースは蛇行している。
フライのドリフト量と上流にクリープしてくるライズの移動量を計算し
キャスト。

フライの向こう側にいた魚影がこちらにゆらゆらと近接しゆっくり大きく開口し
咥えた。
ぼこぼこぼこっ!ガボガボガボッ!!
グイングイン、ギュイーン。
バンクに逃げ込むのをロッドを倒し、留める。
トルクがあるな、虹か、、パーマークが確認できない。

一度寄せた時、確信。
ヤマメ。

釣欲は消失。
午前のうちに高速上の人になる。
飲むヨーグルトをアイスカップに注いだのをホルダーに置き走る。
釣り人の至福。