Ideal


いままで随分竿を折ってきた。
しかし今年は短期間(一か月間)に3本も折ってしまった。
最後の一本をやったその直後、予備の竿を取って再開した際
ある開きで大ヤマメをばらした。

スイッチはこうゆうのでインされます。
ところがそうゆう時は、まあ思うような釣りが出来ない。
それでも魚はポツポツ釣れてはくるが衝撃のバレが頭から離れない。

バレと言っても自分のミスによるものなので余計にきつい。
癖でハンドツイストを渓流のブラインドでもライズ釣りでもやってしまう。
キャストのたびにリールから少しずつ引き出してしまい左の掌のラインは
だんだん膨れていってしまう。
そしていざ大物がヒットすると手元のラインが零れ河原に散乱することになる。
そのまま岩や小枝に絡み身が引き裂かれるようにバレやブレイクが発生してしまう
というわけだ。
落ち着いて釣れば良いものをそれが出来ない。
それが出来るようではきっと夢中になれていないのではないか
とも思ってしまう。

そんな悶々とした気持ちのまま、二日間の釣行に出かけた。
釣行スケジュールの考えを巡らすのは楽しい。
水況、天候、他の情報を勘案しグズグズするのは楽しい悩みである。
だいたい実際現場では思うような釣りは出来ないのだがそれでもこのステップを
踏んでおかないと結果に違いがでるように思う。
遠征先、最初のエリアはあさ8時に入渓。
「あれえ、全く反応がないなあ。」とつぶやきながら登っていくと
上流で釣ってたアユ師が「今日はあんたで3組目だよ、まあまあ釣れてたよ」
6時前から始めている模様。
年寄りはそんなに早くは始められないのだ。ブツブツ。

脱渓前の大プール右岸でようやく出てくれたのが上図のヤマメ。
9寸足らずだが完璧な魚体であった。

昼のエリアに移動。
明るい開けた染み込む様な水の色の、これ以上ないほど快適な釣り場。
この時期のこのエリアは本当に素晴らしい。
まるでソーダ水なのだ。
入渓からは久しぶりのパラダイス。
8〜9寸ものがポンポン出てくれる。
こんなコンデションならひょっとしたら一段と良いのが出るかも。
こうなるとやっぱりちょっと欲が出てくる。

小さな魚で場荒れをさせないように各ポイントの一番スポットにいの一番に
投入するようにする。

深みがあって出来れば底石が有って敵水勢の筋を探す。
その開きや際などの二番手は我慢する。

そうするとこんな結果がでることもある。
その後は本当に要所だけを探りこのエリアを後にする。
これはホームでも同様の釣り傾向。

昼食を取って下流へ移動。
このある意味ミッション完了後の釣りタイムは至極であること
、お判りいただけると思う。

この時は私が始めて購入したフライロッドを使うことにした。
18歳の時からの一番付き合いの長い竿だ.。
当時はリールはマリエット、バークレイ7.5f5xのリーダーにサンスイで買った
グレイフォックス#14を直結し釣り始めていた。
ヤマメは当然釣れてくれず、ちいさなニジマスや、たまにイワナが相手を
してくれた。

今はこんな良いヤマメが遊んでくれるようになった。
自らの成長を見てもらっているような楽しさがある。
このロッドを手放さずにいてよかったと思う瞬間である。
(43年もやってるのだがそう思うのだ)
たまにですが年に何度かこうゆう日はある。
幸せな一日であった。

日帰りの湯に浸かったのは16:30

それから宿泊地に入りお店のおばちゃんにイワナのテンプラを
分けてもらい(¥100也)ベンチで食前のビールをやる。
あとは夕風に吹かれて友人を待つだけ。
明日も楽しい一日、イベントがあるのだ(^^♪