ここは人が頻繁に通り、覗きチャレンジするところ。 そのスポットはしかし、ヤマメからは異常がいち早く察知できるという、 目立つが言わばもっとも安全なところ。 自力の全ての配慮をしてストーキングするがほぼ何処かに消え去るか 、よくても定位深度が増してしまう。 したがってライズは無くなるわけで・・・ この日も全体的にパッとしないのだが、こいつだけは居る。 小雨時々本降り模様。 見回りを挟みながら都合左岸から3回、右岸から1回狙ってみるがとりつくしまもなく すごすごと退散をくりかえす。 |
雨が強くなってきた。 もう今日は終わりだなと最後に覗くと、また、居た。 左岸の定位置に向かい超スローモーなストーキング。 がしかし、やはりヤマメはやや沈んでしまう。 緑が生い茂る中の定位置で緑の帽子にカーキーのカッパを着てジットたたずむ。 そぼ降る雨は続き、私の生命オーラを消してくれる。 忍法叢化け・・・。 浮いてきた。ライズもした。 そっとラインを出す。 一動作ごとにヤマメの所作を確認。 左手にフライをつまみティップからラインを少しだけ出す。 息を殺しタイミングを待つ。 ここからはもろダウン、これは一度きりのチャンスになるな、、。 クロスハンドでヤマメの2m上流にフライが落ちた。 チッ!ちょっと距離が長すぎだ。 しかし流れは完全に平行移動してドリフトはいけそうだ。 このまま行けばレーンの20センチ横に到達する。 いける! ヤマメが気ずき、スッと近ずき喰った。 ゆっくり合わせフッキング。 水中でもんどりうつヤマメ、静止状態が長く動きがぎこちない私のファイト。 |
川中に入り底岩のスリットからなんども引き出しながら手元へ寄せる。 尺ヤマメ。 雨の下道を街カフェ飲みながら帰宅。 梅雨らしい釣りだった。 |