極少ハッチ


最近、コオロギがよく鳴いています。
鈴虫はリーンリーン、キリギリスはギースチョン、ウマオイがスーッチョン
マツムシがチンチロリン、クツワムシはガチャガチャ、、。

で、コオロギの鳴き声の擬態音ってのは見たこと無い、、コロコロって
んでも無いし、ルールルルルルーってのはキタキツネを呼ぶんだし、、
ヒュってのが聞こえるから、ヒュルルーヒュルルーってとこだろか。

というわけで秋です。
風も空気も引いてるって感じの秋の気配でいっぱいです。
今日は小雨、曇り、雨、入り混じって絶好のはずなんですが
カッチリしたハッチがありません。

だからライズするサカナも水面には超神経質。
ちょっと言えない細さのティペットにして投げても、たちどころに察知し
粛々と沈んでいく。
恐れ入ります;;)
こんな時のド散発ライズの対象は大抵あれです。
手持ちのもっともそれらしいフライをつけて完璧なタイミングと
完璧なコースで流してもせいぜいチラ見。
かーっ!これであかんかい!!
もう無いよそんなフライ、、ぶつぶつ、、、とレインコートを着て
長い間ショボクレていたら、ややライズが頻発してきた。

あれ、何かハッチしだしたかな、、??
アッ!  久しぶりだなあ、お前さん(寒い小雨の日にハッチするあれです)。

もうこれしかないな。
フライを結び換え、本命筋に対し30センチ手前、20センチ手前と流し、
最後に10センチ手前にプレゼン。
2秒ドリフトしたところで魚影がグワンと揺らぎ、パクッ!
キリキリキリっともがきながら流れに乗って筋から転がり出てきた。
ここも浅い流れ、そうなると走りまくる。右岸から左岸、斜め下流へ、、。

足元に巻かれないように気をつけて,やっぱり慎重にランディング。
尺ヤマメ
この日、唯一、本当に僅かな、しかもほんの一瞬の極少ハッチを
捕まえた。

イブを求めこの季節の定番へ。
明日の仲間へのお土産情報ゲットー!