夏休み


カナブンとコガネムシとは甲虫のカテゴリーとして、私的には
一線を画すものがあって、グーンと大型種に寄っています。
このパーテーションのデザイン、局面の完璧さ。
自動車の外観に大いに利用されてきたことでしょう。
などと、いまだに虫を手に取ると眺め入ってしまいます。
そんなわけで、山に参ります。
実家に近いのですが、今まで行った事がなく
友人に美渓のベストスリーに入るぞ、と教えられ
実家に行く途中によってみました。
確かに綺麗です。
高標高で、明るくて、開けてて、大石が白い。
そこ石はしっかりしていて、随所に深みがあって
透明な水を青緑に見せています。
いわゆるイワナの典型的な川です。
しかし、イワナはすれている。
すれっからしのヤマメ以上に警戒心が強くなっています。
浮いてる岩魚もフライ、ティペットを確実に選別判定し、
遁走しますw。

なんとか一尾釣って、終了。
林道の散歩に趣を多くし、組み立てると楽しめるいい川でした。

翌日からはいつもの飛騨の川。
前出の川より若干、標高が低く、緑が濃い。
緑に囲まれた、やや鬱蒼とした感がありますが、アマゴの川です。

この時期、場荒れはいたしかたなく、こちらもスレ気味ですが、
ロングティペットリーダーで、出きるだけ遠くからのアプローチをし、
ゆっくりとした動作を心がけ、さらには竿抜けを見過ごさないで
釣り上がれば、程ほどに出てくれます。
八寸ほどのサイズですが、夏山のアマゴのファイトは
なかなかなものです。
まして、遠くで掛けるので、投げる面白さ、掛けた竿さばきで
楽しさ倍増です。
山をめぐり、汗をかき、川に埋没してくると、体も心も浄化されて
来るものがあります。二日ないし3日、費やせば得られる感覚です。
スプリングクリークでのライズフィッシングとは異質なリフレッシュです。


別の川へ、こちらはライズの釣り、一日かけての成果
こっちの釣りは静の釣り、ジーット焦点をあわせ、さかなの心を読み
偶然を期待し願い、天候や風を呪い、回りを観察し、熟考し、試行錯誤を繰り返し、
希望と諦め、可能性のパーセンテージを、深く深く何度も思考し続けてしまう。

そうして、日常の多くを精神から追い出す。
しかし、相当に疲れます。ぐったりします。二日続けるとヘロヘロです。
ぐったりする場所が違うので、日常のエリアが回復するのです。