GW2010


解禁から、あっというまにGWになってしまいました。
この”あっという間”の感覚は年々強くなって来ているように思いますが、
はやり歳のせいでしょうねえ。

川の流れに沿って歩く子供の速度は早く、老人は遅いのだそうです。
川のスピードが絶対時間の速さだそうです。

ともかく、今年も帰省します。
今回はルートを特に決めず、気の向くままに、
アチコチの景色や川を覗きながら出来るだけゆっくりと帰ってみました。

それならばと、あえて試してみたのですが、朝6時に出て午後5時までかけて
到着したのですが,退屈することなど全くなく、本当に、あっという間でした。
確かに昔なら耐えられない時間だったように思います。

昔は行為に目的があった。目的が重要だった。
でも今は二つの間の線引きがなくなった。そんな気がします。
飛騨の里は桜の散り始め、山に行けばまだまだ枯れ山です。
寒山を背景にした桜はこれまた鮮やかであります。
魚釣りに関しては、全国的天候不順の通り、飛騨も川が荒れていて
支流の支流の小さな小川でやっと、こんなアマゴやイワナが出るくらいです。

こんなことや、いろんなことで非常に釣欲が低下して参ります。
ひょっとして、とうとう本当に枯渇してきたか、、とゾットしたりします。
それでもツッカエ棒をねじ込むように奮い立たせ釣り場をもとめ
車を南に向かわせます。
朝の山のドライブにはクラシックをちょっと音量を大きめにするのが
気分です。
去年も来た川。
こーんな、でっかいプールだと少々の増水は飲み込んでくれるので
ライズはあるんですねえ。
許容力、包容力とはこうゆうことであります。
期待に応えることも。

こういったプールのドスローライズの対象はクシャクシャクリップル
ないしスペント系ですね。
ここはいいです、HFみたい。

このプールで二日間やってみた。
二日とも同じようなピーカンで風も気温もほとんど同じ状況だけれども、
ライズの数も頻度も、スタイルも、時間も、位置も、まったく違っていました。

魚や川や虫に、一体なにが起こっているのでしょうかねえ。
いつも思いますが、現在の人知の総量というものは実にわずかなものなんです。
魚はこんなのや、あんなのが出ました。
魚のコンデションはイマイチのも居ましたが、五月の薫風の晴天の下で、
ひがな一日、のんびり遊べてよかったと思います。

夏を越えればずっとピンシャンになって来ることでしょう。

しかし、今年の夏の山はきっといいと思いますよ。
大目の水で自然禁漁のようなもんでストックは充分でしょうし、魚も磨かれて
綺麗になっているに違いありません。



下の魚は、模様を替えればヤマメそのものです。
ヤマメの川で育つとヤマメに似てくる、、、、、。
ひょっとすると遺伝的に少々変化が出て来ているのかもしれませんよ?
環境が作るんです。
”形質獲得、要不要の原理”はまだ完全に否定されきれていませんからね。
そうするとヤマメの姿は、日本の川の集約されたデザインなんでしょうかねえ?
移入というのは、相当に深い問題なんでありましょう。

こんなことやそんなことを考えているとGWも、ヤッパリあっという間に終わってしまいました。