断酒雑感


昨年の12月3日から一年間、断酒経験をいたしました。
今年の12月3日の午前零時に解禁となりましたが、最初の一杯は佐渡の銘酒
”北雪”をお猪口一杯、まさにお神酒を飲むように押頂きました。

ふわーっと顔面に広がるアルコールを含んだ血液を感じるとともに意識が鈍くなる
のが明瞭に感じた次第です。
無色透明の清水を入れたグラスに一滴、絵の具をポトリと落とし、ゆっくり混濁していく
ように。
翌朝は粘着性の不快感が頭に残留していましたね。恐るべしです。

その週に仕事の忘年会があったのですが、ビールをまるでオンザロックのように
ペロペロ舐めるように飲んでおりましたけれど、結構楽しいものです。
諸般の事情があって始めた断酒でしたが、一つには50歳前に一つリセット作業をしておこうかな
ということがありました。
半世紀生きてきたわけで、区切りにはなろうかと思い、今はリ・ボーンの気持ちです。

さて、そんなわけで、ここは一つ断酒の効果を列記しておきたいと存じます。

先ずは、一番辛かったこと。
 真夏の山の釣りの帰りに温泉に入って、いつもの夏野菜とアユの塩焼きで
冷えたビールを一杯!!ガガガッ!!ってのが出来なかったこと。


では、以下に効用を挙げてみますね。
1、目が良くなった。
2、風邪を引かなかった。
3、上記を含め臓器によらず体調はすこぶるよかった。
4、読書の持続時間が長くなった。
5、お酒を飲めないので車でどこでも活動的に動けて、いろいろな食事ができた。
6、お酒のありがたみ、トキメキを再認識できた。
7、解禁になったら充分味わい尽くそうといろいろ想像してしまうため、現在の
  飲食も同列に大切に摂るようになった。
8、白髪が減った
9、肌が綺麗になった。
10、若くなったといわれた
こうゆうことで、お酒も、タバコも、甘い物も、妙に歯ごたえのある物も、やはり身体的には
あまり良くないみたいです。
これらの何れも人間が加工した人工的な非自然な存在ですから無理も無いこと
ですね。非自然の介入は自然そのものである人体を劣化させるみたいです。
まあ、言ってみれば薬みたいなもんでね。うまいこと使わないとしくじるわけです。

火だってそうですね。
火傷するし、山火事で森林破壊できちゃうし、人が扱えば環境破壊に直結します。

しかし、火でもって外敵から安全確保したり、獲物を加工したりして人類は進化してきたわけで、
この火に対し、人間の中にはノスタルジーがかなりあって、いまでも人は煙の香りが好きなんですね。
タバコも煙だし、火遊びのいたずらの楽しみもあるし、お酒もモルトのケムで味付けたり
焙煎したり、燻製したりね。

すでに長い人類史で培ってきた深い意識に上記のものは故郷のようになっちゃって
いるんでしょうね。

人間そのものが徐々に非自然になっていくことで、人間的になってきたわけで、
自己矛盾を実践しているんだけど、そうゆう存在だから、それなりのバランスで生活ブレンド
していくのが一番幸福感を得られるのでしょうね。

生活には”きらめき””トキメキ”が非常に大切なことだと思えるのですが、
太古の意識(宇宙、海、自然、緑等)、人類の意識(火、お酒、加工物、等)、
現代のファッション感(はやり、トレンド、スタイル、思想等)のそれぞれの意識レベルから
刺激されるものなんでしょうね。

特にヒトとの歓談のひとときには有用に作用すると考えます。

ということで、今後は上手に”ときめき”ながらお酒も飲みたいとおもいますー!!かかっ!

Fishing reportに戻る
 メニュウに戻る