秋の気配


もう随分と秋も深まってきました。
渓谷では東京とはまた違ったコントラストで
秋の気配を感じ取ルことが出来ます。
自然の、それも特に動植物の変化は明瞭です。
色ずくヤマメと落ち葉、この組み合わせはなかなか味わい深いもの
なのですが、同時に釣りも急かされるような気持ちにさせられます。
禁漁間近なんです。

ライズの釣りが好きなのですが、難しいですね、何年やっても。
今年は特に大変だった。
しかしこの日は比較的恵まれていたんです。
サカナはポイントによってコンデションが全然違います。
上のパンパンは8寸、下は色付き先行型の9寸。
8寸はバリバリのライズ釣りで、9寸のはライズまで30分待って
の釣り。
楽しみ方もそれぞれです。
さて、別の日の釣りです。
午前中はウエーデイングで体が冷え切った。
体力消耗でフラフラになって、
「ランチでもたべてエネルギーチャージしなきゃ」っと、移動。

稲荷寿司をほお張りながらプラプラと某Pを覗くと
「お、サカナだ」
まちょっとやりますか。

そこは対岸の岩盤に流れがぶつかり"ヨレ"が出来ているのですが、
その中に魚影が薄っすら見えています。
しかし、岩にカモフラージュされて正確にシルエットが把握できません。
それでも、そこそこ良型のようです。9寸はあるか、、、、。

ヨレの中で浮いたり沈んだり、上ったりさがったりレーンを外れたり
動いています。
ときおり定位して、たまーにライズをしています。
手前にやや筋を外してフライを流すと、SPもHTも見に来て止める。
「うーん、ま、普通だな、この反応は」、、フムフム(考え中)。
というわけでフライをイロイロ変えて、最後にSPCを結んで,

トリャ!と投げたら、
サカナと岩盤の間の水面に、たまたまスポッ!!と着水。
そしたら、このおサカナ、スット来て、パクっと喰った!!
ガボガボッ、ギューン。

川に入ってファイトです。
岩のえぐれや、底石に向かってゴンゴンキリキリ突っ込む突っ込む。
「アレー!?なんだこれ、妙に強いぞお、9寸くらいのはずなんだが、」
おお、こんどは上流に向かって突進しだしたぞ。
あ、また下流に、、、、、、。

すったもんだの末に、やっとこ流れの筋から暖流帯へと誘導し、
サカナの顔を少しだけ上げて、じんわりじんわり近ずけて、
ヘッドファーストでゆっくりゆっくりネットイン。
ネットの中で丸まっているサカナはやはりチョット大きい。
魚体を横たえてメジャーで確認すると、えーっと、29、、30だ、、。
へー!
本当にビックリしました。 強いわけだわ。

鰭の部分が岩盤に溶け込んで見えていたみたい。
いろんなことがあるもんです。

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