今年の夏は本当に暑いので、釣りもシンドイケースが多いですね。 ですから、夏の山もあまり当てに出来そうも無く、雨のめぐり合わせに ゆだねられるわけで、まさに天任せです。 初日は釣り友達(Mさん、Sさん、Cさん、、あ!MSCだ) とワイワイとやりましたが、雨の後でNはよかったのですが Dでは厳しい模様。 しまいには土砂降りで、 Lさんも合流して、お茶+駄弁りをし、わたしは飛騨にそのまま直行。 お休み二日目はいつもの川。 先ず間違いなく渇水、かつ高水温と思われ、釣果の期待はなく、 イロイロの竿を振って、山の渓、緑のトンネルの中でノンビリしようと でかけてみました。 |
予想通り、現地は渇水で、入渓直後のいくつかのポイントでは 5寸くらいのイワナがフライを弾きます。 中型の魚は抜かれたみたいで、残りのチビ達も神経質です。 ま、反応あるだけでも、ありがたく思わなければいけないわけですが。 しかし、浅いプールのヒラキで静かに魚影が走るのを目撃しまして、 川岸にも足跡が確認できません。 どうやら、少なくとも今日は先行者が居ないらしく、、、 ひょっとすると?? |
と、とある濃厚ポイントの流れ込みを、下流から出来るだけ遠くから フライを投射していくと、少し反応があった。 で、最後のメインスポットにフライを投げ込むと、、ブシュッ!! ビィィーン!!ギュンギュンギュン!! おおおっ、、!でかいか?!、なんだか、やたらに走り回ります。 鋭角的でスピーディーなもの。 こちらのシステムは7fの#3に、ティペットは6X。 もうポイントは潰れてしまいましたので魚に向かって追っかけます。 流れ込みの大石に潜られそうなところを、テンションを一定にして堪え、 慎重に引きずり出し、水面に顔が出てきた、、、おおお!アマゴ!! |
この川で、いままでで最大級の、しかも綺麗な綺麗なサカナ。 釣り始めて15分後のことでした。 「もう今日はこれで充分、いやこの夏の飛騨での釣りはもういいや」 と呟いたのですが、、、 ちょっと待って、この先の区間はひょっとしてパラダイス?? 、、、と、いうわけで、、、悲しいかな釣りは続行されるのでありました。 ところが、現実は甘くなく、濃厚なポイントでは無反応、 少しポイントを外して流すと、たまーに中型が見に来るだけ、 竿抜けに徹してみて、やっと7寸ものがチラホラ、、なかなかキビシイ。 異常な暑さのせいか夕方になると雷雲がムクムクと立ちこめ、 土砂降り的夕立が滞在中三日間とも毎日降りました。 日本は、このまま熱帯になっていくのかしら。 |
三日目は、もう昨日の一尾のおかげで一層リラックスモードで 参ります。 今日はイワナを釣りましょう。 イワナ的なエリアを探索すると、しぶーいライズを発見。 ミッジです。巻き返し。 流れをまたぐので超難しい。 完敗です。 この日のお魚は中型イワナだけでしたが、楽しかった。 しかし、とある淵を高巻いていたとき、ふと見下ろすと 淵で、大きな魚が二つ浮いているのを発見。 さっそく挑んでみるけれど、フライを流すと即座にスプーク。 まあねえ、よくあるケースですね。 そんなこんなで、今日もいっぱい歩いたし、 昨日のように温泉入って、麓の酒屋さんで黒生ビンビールを 買って、夏野菜でクワーッ!!っとイッパイやるんだあっと、 さっさとウエーダーを脱いだのでした。 今日も美味いぞ〜。 |
四日目。 山の釣りも三日目になるとテンションがやや下がり気味。 体も、ちょっと筋肉疲労気味。 昨夜なんか、8時半に床に就いちゃって、朝も7時に起きた始末。 こんなに長時間寝たのは久しぶり。 お陰で腰がちょっと変。 過労もあるだろうし、昨日ちょっと転んだし なんといっても歳だし、しょうがないね。 というわけで今日は休養日にしようかと、老父母とお茶をしながら 世間話をしていたら10時になっていた。 やっぱりだめです。休みに徹せない。 昨日の浮いた魚が気になって、あの淵だけちょっと覗いてこようと、 スローモードを心に刻み出かけてしまったのでした。 |
昨夜の雨でちょっとだけ濁っているな、、 サカナは、、、と、、居た、居た! 大きいのは尺はあるかな、、小さいのが9寸くらいか、、。 どうせなら尺を狙いましょう。 しかし、クルーズの範囲が広いなあ、ライズも散発だし、 流れもゆっくりで秒速1cmぐらい。 こちらの不用意な動きに、即スプークするのは昨日確認済み。 手前の右岸側は左岸側の流れのスジに対し反転流を示している。 メインのクルーズは反転流の中だけれど、左岸へも行くし 上流の流れ込みの深みにも潜って行ってしまう。 この組み合わせの中でのコースパターンを読まなければなりません。 おそらくフライを見せるのは一度きり、チャンスは一回、それっきり。 |
高位からサカナの様子を観察すること1時間(腰も休めたいので苦はありません) その間、立ち位置と、フライを食わせるポイント、フライの種類の選定を考えます。 食わせるのは反転流エリアのトップエンド(上流側)。 立ち位置はそこから上流45°の崖。 キャストのタイミングはサカナが下流向きから上流に向きなおす瞬間に ロールキャストで、エイヤッ!。 昨日の魚の挙動からやや大きめの物に興味を示していたが、 今日はほとんど見えない物を食べている。こまかな浮遊ゴミの中から選んでいる。 こんな状況から、最も虫としてのイメージの強いパターンが良さそうとふんで、 #16QBPを6Xティペットに結んだのでした。 ゴミの中でも視認性も充分、インジケがしっかりしているので良くわかる。 フライの下流から近ずいてきたヤマメは水深5〜60センチの位置から 私のフライを認識したそぶりを見せ、いそいそとゆっくり上がってきて、、パクリ!! ビーンッ!!ガボガボガボッ!! 私は流れ込みのほうへ移動して水面に降り、ジックリとファイトです。 グリーンの淵の中を上に下に走るヤマメとのファイトは、なんと申しましょうか、、 この感覚はまさに筆舌に尽くしがたいというものなのです。 |
飛騨での尺アマゴは10年ぶりです。 (ちなみに上掲のプールの右下に浮いている魚影がまさにこのサカナです。) これをもって今回の飛騨の釣りは完了でありました。 幸運としか言いようのない釣りができました。 |
今日もとても暑かった。 暑いことは暑いのだけれども、周りの景色を見渡すとススキが既に 秋の到来の予告をしておりました。 もうあと一月半ですね。 |
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