2000年10月27日
日曜出勤の昼下がり、好調・徳島の一報がまたもや入る。先週もK副会長が81センチのヒラメを釣り上げ、カレイも群れで押し寄せてきているとのこと。カレイの数を狙うなら来週あたりかも。よし、こうなったら来週末は、セカンドトライをしようと準備をする。
金曜日の昼、ばんちさんに電話すると、K副会長や一本釣り師さん、伝説の釣り師さんとそのお友達も向かわれるそうだとの情報を入手した。出ました、またもや満員御礼!さらに、ばんちさんは今から出動。通しでやられるとのこと。
夕刻、会社を出て一路徳島へ。現地には少し早めに到着。K副会長集団の到着を待ちながら、ばんちさんに連絡をとる。釣況はイマイチだそうだそうだが、期待は十分できそうだ。しばらくして、全員が到着。入るポイントを検討する。どうも一本釣り師さんと私のポイントがバッティングしそうなので、ちょっと違うポイントに入る。
全員が各自の得意ポイントに散開。釣り開始。夜の間はチロリとボケで、クロダイや大ギスのラッキーストライクを狙うが・・・、不発。いつもなら一度か二度はドラグが鳴るのだが、何もなく夜明けを迎える。
カレイ仕掛けを投入。新しいポイントなので、放射線状に投げ分ける。本日は大潮。さすが強力な潮流。35号のオモリが流され、仕掛けが止まるのは障害物。巻き上がるときは根掛かりだ。が、7時ごろ仕掛けの流れが、竿先がブルッと震えたあと、止まった。重みを少し感じながら、上がってきたのは25センチほどのカレイ。よし、スタートと竿先に集中すると、さっきと同じポイントへの投入竿がブルッ。上げると同じようなカレイ。段差のウナギ針を2つ飲み込んでいる。食い気が立っている。6本の竿をそのポイント周辺に集中投入。一点突破でツ抜けを狙う。が、流れがあるので、川での釣りのように、流されては巻き上げの繰り返しだ。流れが微妙に変化があるから錘の着底が予測しにくいが、どれかポイントにミートするだろう。このあと1匹追加。やはりカレイはかたまっている。ようし、どんどん行こう! ポツポツと雨が降り出す。この雨、一日中降る。雨と同時に32センチが上がってくる。これまた、段差の針をダブルで丸呑み。まだ、食いは立っている。このあと、一発目と同じポイントで2匹仕留める。これで5匹揃った。ひと休みする。
しばらくして、人の気配を感じると一本釣り師さんが立っていた。
「どないですか?」
「ぼちぼち、ですね」と雑談している間、竿先がブルッと振るえ、波にもまれているような竿の動きが止まる。
「何か付いてるかも?」と巻き上げると、やはりカレイが付いていた。
「がんばりまひょか」と一本釣り師さんは戻っていった。
どうやら私が今一番、カレイを多く釣っているようだ。このまま行ければ・・も束の間。このあと、釣果は止まった。時合は終わった。最後の最後に伝説の釣り師さんが大カレイと大アイナメをダブルで釣り上げたとの情報が入ってきた。
「やっぱり、さすがやね。次は私もサイズを狙いたいなぁ〜」
帰り支度をしながら、伝説の釣り師さんの大きなカレイを見せてもらう。
「次は、40オーバーのカレイやで」と雨の降り続く里浦を後にした。 明日は日曜日だけど、やる人いてるのかなぁと思えるほど、激しい雨になってきた。
■釣果
カレイ 30センチ未満 5匹
32.5センチ 1匹
2000年11月11日
土曜日、早朝2時。明石の松江海岸。たくさんの星が出ている。満月に近い月下の浜辺はぼんやり白く、紺色の海のはるか沖合いには淡路島の灯火が見える。穏やかで心地のいい、ロマンティックな雰囲気だ。
さぁ、ゆったり釣りをしようかと思ってポイントを見ると、有望な4箇所のポイントのうち3つには、早くもヘッドランプがチラチラ光って見える。こんな時間から、満員か。どこに行こうもなにも、残る1箇所に入るしかない。まるで吸い寄せられるように、残り物ポイントに入る。
本日は大潮。だが、ポイントから海を間近に見ると波気や流れはまったくない感じ。イシモチでもと釣りを開始するが、アタリもなく時間が過ぎる。そうこうするうちに携帯が鳴る。一本釣り師さんからだ。近くの場所で竿を出すそうだ。こっちも人が多い、釣れたらまた連絡しますとのことだった。
4時ごろ地元の方が来られ、真横に入られる。その方と雑談しながら、夜明けを迎える。
明けてくるにつれて、やはり明石海峡の近くだ。強力な潮流の中、竿を6本もだすと疲れる。エサ盗りがいる。漂うアオサがラインに絡むと、一気に仕掛けが流されてしまう。苦労の連続。頑張って投げつづける。カレイよ、来い!
グンとしたアタリでタコが掛かる。隣で陣取っている地元の方が、近寄ってきてササッと締めてくれた。
「酢ダコにしたら、うまいんやで」といろいろ教えてくれた。
「オッ、潮、そろそろ止まったやろ、あのブイの方向にちょっと投げてみぃ」と続けて言う。それはそうだ。仕掛けの流れも止まったようだ。
「行ってみまひょか」と1本をブンと超遠投、ではなく50メートルラインへ投入。ほどなく、待望の肉厚34センチのカレイが来る。段差の青虫付ウナギ針とマムシ付カレイ針をダブルで飲み込んでいる。
「えぇ、ええやん、来たやろ。40あるんとちゃうん?」
「ないない、35センチぐらでいすね」
「なぁ、あそこ、おるやろ」、いいことを聞いてしまった。
それを聞いて、集中砲火を食らわすが潮流がまた強くなり、6本投入の仕掛けのひとつがそのポイントに掛かっているように仕掛けを流す。
8時半ごろ、K副会長から連絡が入る。すぐ近くのポイントにいるとのこと。
「うじメールくんはどこにおるんや」
「私はえぇ〜と、ここです。見えますか」と手を振ると、「なんや、そこか」なんと100メートルほど真横に副会長の釣座。
話を聞くと、真夜中、コロダイのような引きでスズキをばらしたそうだ。
一本釣り師さんもこっちに呼んだとのこと。 私の釣り場は相変わらず、アオサの筋力トレーニングの連続。釣り場がアオサだらけになった。が、アオサにもまれながらもカレイがぼちぼち来る。二匹目はその隣の地元の方に、いろいろありがとうと進呈。三匹目も来る。四匹目となったところで、冷たい風が吹いてきた。そろそろエサも底をついてきた。まぁ、これで満足かと、一本釣り師さんに挨拶し、これで撤収する。
帰宅して、一番大きなカレイはシャブシャブにした。ちょっと量があるなぁと思ったが、この淡白な味わいが美味すぎた。あっと言う間に無くなった。明石のカレイ最高!
「おいしかった。また、行ってもいいわよ」、神様のお許しに感謝しつつ、次は40オーバーを釣りたいと思う。さぁ、再来週は全日本カレイ選手権だ。
■釣果■
・カレイ 34.5センチ 1匹
30センチ未満 3匹
・かわはぎ 1匹
・タコ 1