徳島県里浦海岸のキス・カレイ

平成12年10月7日 うじメール氏


 火曜日、仕事をしているとメールが入ってきた。先週、徳島へ行かれたばんちさんからだ。チェックしてみると、「爆釣の予感。徳島へ急げ」だと書かれている。こんなメールが来てしまったら、今週は仕事が手につかない。ばんちさんや一本釣り師さんに先週の様子を伺うと、やはりええ感じだ。カレイには少し早い様子だが、キスはかなり釣れそうだと、会社と自宅でしこしこ、カレイ針11号の仕掛を用意する。でも、カレイも欲しい。
 で、待ちに待った金曜日、同行するつっじいさんも万全の様子。さらに、木下さんや伝説の釣り師さんも向かわれるという。知り合いで満員御礼の状態になりそうだ。楽しくなりそう・・・。目的地までの車の中では、つっじいさんと期待感あふれる話でいっぱい。あっというまに時が流れ、現地に到着した。
 4:00 釣り場到着。風ほほとんどなし。暗闇の中の海は静かに流れている。このなかにどれだけの魚が潜んでいるのか。ボケ・チロリを付けて投げ込む。放物線を描き、夜の海に吸い込まれていく。近頃、コロダイ狙いでボーズが多く、自信喪失気味。この里浦なら、傷ついた心をいやしてくれるだろうと、ここへ来た。頼む、来てくれ、大物、ランクもの!!
 4:14 木下さんと伝説の釣り師さんが到着。5月の煙樹浜以来の懐かしい木下さんの声。そろそろポイントに入るとのこと。これだけいれば、だれかが大物を釣るに違いない。特に木下さんと伝説の釣り師さんの二人は、必ず釣るに違いないと考える。
 5:17 突如、チロリエサの竿のドラグが鳴り、スプールが回転。ラインが出て行く速さと力に対して、ドラグの回転が間に合わず竿尻が浮き、飛び出す。「しまった」と思ったが、三脚に引っ掛かった。慌てて、手にとり合わすが、何も掛かっておらず、油断は禁物と念じる。このあと、チャリコを釣る。
 6:00 次第に空が紫になり、見事な朝焼け。今日もいい天気になりそうだ。そんなところで、ピンギスをゲット。ところどころで25センチ程度が釣れだす。だいたいの感でキスの群れのポイントを発見。投入ポイントを集中。26センチのキスが登場する。今日、一日の釣果は、すべてこの5メートル程度のポイントであげることになる。
 7:35 キスはいいサイスがポロポロ。アジエサをつけて、マゴチ・ヒラメを狙う。投げエサをチロリからマムシにチェンジする。
 8:09 BXの竿尻が、ふわッと軽く中に浮き、ものすごい速さでガシャンと三脚に引っかかる。竿は海面と平行の状態。グイグイ引く。慌てて、サビキ竿を置き、ラインを出すが、三脚の引っ掛かりとフイにラインが出て違和感を感じたのか、残念、乗っていなかった。「これやから、釣果が伸びひんねん」と反省する。
 9:45 木下さんから連絡が入る。52センチのチヌを釣り上げたが、キスはぜんぜん、だそうだ。だが、年なしを釣られているあたり、さすが練達の釣師と実感する。こっちの様子を説明する。つっじいさんも釣果を伸ばしている。
 11:00 マムシエサに良型のキスが掛かるが、ポイント近くに、プレジャーボートが投錨、サビキを開始。アジが良くつれている。この船が動くまで釣果なし。
 13:00 ボートが移動。その直後、小刻みに竿先が震え、マムシに初物カレイ22センチが登場。時合到来!エサを付け替える。思い返せば、昨年の初物もここだったと思い返す。なつかしい。いいシーズンの始まりを予感する。うれしさのあまり、つっじさんに連絡するも、「カレイは、こっちもよう釣れています〜」とのこと。へっ、こりゃいかんと集中する。
 14:23 コクンとのアタリでカレイと思いきや、長いキスの登場。測定すると30センチ。カレイ狙いのマムシに来る。やはり頭の部分は大きい、キスではないみたいだ。目がクリクリ動く。ヒジタタキとは上手く言ったものだ。うん、これで満足と、あとはのんびりすごす。
 17:12 つっじいさんと合流し、木下さんに帽子を振って挨拶する。いい釣り場だ。また、来ようと誓って、里浦を後にする。


釣果
キス 30.0,26.3cm,〜18cm10匹
マコガレイ 22cm